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日本競馬にとって、長年の悲願となっている凱旋門賞制覇。
日本を代表する名馬が何度もフランスへ挑戦してきましたが、2025年まで日本調教馬による優勝はありません。
そんな凱旋門賞について、よく話題になるのが「ロンシャンの馬場」です。
「凱旋門賞の芝は日本と何が違うの?」
「ロンシャンの馬場はそんなに重い?」
「日本馬が凱旋門賞で苦戦するのは馬場が原因?」
など、気になりますよね。
確かに、凱旋門賞が行われるパリロンシャン競馬場と日本の競馬場では条件が異なります。
さらに凱旋門賞が開催される10月上旬は、雨の影響によって馬場がタフになる年もあります。
ただし、「ロンシャンの芝が重いから日本馬は勝てない」と単純に結論づけるのは適切ではありません。
実際のレースでは、芝や馬場状態だけでなく、コースへの適性、枠順、位置取り、折り合い、展開などさまざまな要素が結果に影響します。
この記事では、凱旋門賞が行われるパリロンシャンの馬場、日本の競馬場との違い、重馬場になったときの特徴、日本馬への影響について分かりやすく紹介します。
【この記事で分かること】
- 凱旋門賞が行われる競馬場
- パリロンシャン芝2400mの特徴
- ロンシャンと日本の馬場の違い
- 凱旋門賞は毎年重馬場なのか
- 近年の凱旋門賞の馬場状態
- 日本馬がロンシャンで苦戦する理由をどう考えるか
- 2026年凱旋門賞でチェックしたい馬場情報
※この記事は2026年9月10日時点の情報をもとに作成しています。
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凱旋門賞はパリロンシャン競馬場の芝2400mで開催
まず、凱旋門賞がどこで行われるのか確認しておきましょう。
凱旋門賞はフランス・パリにあるパリロンシャン競馬場で開催されます。
距離は芝2400m・右回りです。
2026年の凱旋門賞も10月4日(日)にパリロンシャン競馬場の芝2400mで開催される予定です。
【凱旋門賞の基本情報】
- 競馬場:パリロンシャン競馬場
- 国:フランス
- 距離:芝2400m
- 回り:右回り
- 出走条件:3歳以上の牡馬・牝馬
- 2026年開催日:10月4日(日)
日本にも東京競馬場の日本ダービーやジャパンカップなど、芝2400mで行われる大レースがあります。
そのため「同じ2400mなら日本馬も問題ないのでは?」と思ってしまいますよね。
ところが、距離が同じだからといって、求められる適性まで同じとは限りません。
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凱旋門賞の馬場は日本と何が違う?
凱旋門賞の馬場を考えるとき、まず知っておきたいのが、日本とロンシャンでは芝だけでなく、馬場を構成する条件そのものが異なるということです。
競馬場の走りやすさは、芝の種類や状態だけで決まるものではありません。
路盤や含水量、当日までの降雨、開催による芝の傷みなど、さまざまな条件によって変化します。
日本のJRA競馬場では、良馬場で速い時計が記録される芝レースも珍しくありません。
一方、パリロンシャンも毎年必ず重い馬場になるわけではありませんが、雨の影響を受ければ水分を含み、力の必要なコンディションになることがあります。
そのため、日本で高いスピードや瞬発力を発揮してきた馬が、ロンシャンでもまったく同じ走りをできるとは限りません。
反対に、日本の重馬場で好走した経験があるからといって、そのままロンシャンにも適性があると判断することもできません。
【日本とロンシャンの違いを見るポイント】
- 芝や路盤など馬場を構成する条件が異なる
- 天候や降水量によって馬場状態が変化する
- 同じ「重馬場」でも日本とロンシャンで条件が同じとは限らない
- 求められる適性も当日の馬場によって変わる
つまり、単純に「日本の芝は軽い・ロンシャンの芝は重い」と分けるのではなく、その年の馬場状態まで含めて考えることが大切です。
凱旋門賞では日本での実績だけでなく、その馬が当日のロンシャンの馬場にどこまで対応できるかにも注目したいですね。
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ロンシャンは「重い芝」と言い切っていい?
凱旋門賞について調べていると、よく「ロンシャンは重い芝」という表現を見かけます。
確かに、日本の競馬場とは異なる馬場として語られることが多いため、「ロンシャン=重い」というイメージを持っている方も多いかもしれません。
ただし、ロンシャンの馬場が毎年必ず重馬場になるわけではありません。
そもそも「芝の特徴」と、雨などによって変化する「馬場状態」は分けて考える必要があります。
凱旋門賞当日の馬場状態は、それまでの天候や降水量などによって変化します。
雨の影響が大きければ水分を含んだタフな馬場になることもありますが、雨が少なければ比較的良好なコンディションで行われることもあります。
実際、凱旋門賞は年によって馬場状態が異なります。
【覚えておきたいポイント】
「ロンシャンはいつも重馬場」と考えるのではなく、その年の天候や降水量によって馬場状態が大きく変わると考えておくのがよいでしょう。
そのため、凱旋門賞を見るときは「ロンシャンだから重い」と決めつけるのではなく、開催直前に発表される馬場状態を確認することが大切です。
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2025年の凱旋門賞は重馬場だった
ロンシャンの馬場を考えるうえで参考になるのが、2025年の凱旋門賞です。
2025年10月5日の凱旋門賞は重馬場で行われました。
開催前日の10月4日にJRAが公表したフランスギャロの開催レポートでは、過去24時間の降水量は9mm。
当日の馬場についても「重」と予測されていました。
そして本番では、3歳牡馬ダリズが優勝。
日本調教馬ではビザンチンドリームが5着に入り、クロワデュノールは14着、アロヒアリイは16着でした。
ここで重要なのは、日本馬3頭が出走した同じ重馬場でも結果に差があったことです。
ビザンチンドリームは5着まで走っています。
そのため、2025年の結果だけを見ても、「重馬場だったから日本馬が負けた」と一括りにはできません。
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2025年の日本馬から分かる「馬場適性だけではない」難しさ
2025年の凱旋門賞は、日本馬とロンシャンの馬場について考えるうえで興味深いレースでした。
特に注目したいのが、各陣営のレース後コメントです。
ビザンチンドリームは重馬場で5着
日本馬最先着となったのがビザンチンドリームです。
4歳牡馬として59.5kgを背負いながら5着に入りました。
O.マーフィー騎手はレース後、内側の馬場については非常に良かったとしながらも、馬場が少し柔らかかったことで、普段のような瞬発力を発揮しにくかったという趣旨のコメントをしています。
それでも5着まで来たことを考えると、ロンシャンへの対応力を見せたレースだったといえそうです。
アロヒアリイは馬場だけが敗因ではない
アロヒアリイについて、C.ルメール騎手は重く難しい馬場で徐々に力を失い、ペースが上がったところで加速できなかったという趣旨のコメントをしています。
これだけを見ると、「やはり馬場が原因だったのでは?」と思いますよね。
ところが、田中博康調教師は馬場だけが原因だとは考えていないという趣旨の見解を示しています。
ロンシャンの2400mを最後まで走り切るためのフィジカル面についても課題を挙げました。
ここは凱旋門賞の馬場を考えるうえで重要です。
馬場への適性は大切ですが、それだけで着順のすべてを説明できるわけではありません。
クロワデュノールは枠順や折り合いも影響
2025年のクロワデュノールは14着でした。
しかし、この馬についても馬場だけを敗因と考えるのは難しいでしょう。
外のゲートから内へ入れにくく、前へ出していったことで力んでしまったことなどについて陣営がレース後に触れています。
つまり、枠順、位置取り、折り合い、馬場など複数の条件が絡んだレースだったと考えられます。
こうした実例を見ると、「日本馬がロンシャンで苦戦する=芝だけが原因」という説明では不十分なのが分かりますね。
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凱旋門賞では雨が降ると何が変わる?
凱旋門賞の馬場を考えるうえで、やはり気になるのが雨です。
芝コースは雨の影響を受けると水分を含み、乾いた状態とは走りやすさが変わります。
馬によっては問題なく対応できますが、得意としてきたスピードや瞬発力を発揮しにくくなるケースもあります。
そのため、凱旋門賞では出走馬の過去の成績を見るときにも、単純な着順だけではなく、どのような馬場で好走してきたのかを確認したいところです。
特に本番直前に雨が降った場合は、前走までの評価がそのまま当てはまらなくなる可能性もあります。
凱旋門賞直前に確認したいもの
- 現地の天気予報
- 直近の降水量
- 主催者発表の馬場状態
- 当日のレースで内外どちらが伸びているか
- 各出走馬の道悪実績
- 騎手・調教師の馬場に関するコメント
凱旋門賞を馬券でも楽しむなら、最終的には「ロンシャンだから重いだろう」と決めつけず、当日の情報を見ることが大切ですね。
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日本の良馬場で強い馬はロンシャンで不利?
ここも気になるところですよね。
日本の高速決着で強い馬だからといって、ロンシャンで必ず不利になるとは限りません。
逆に、日本の重馬場で好走した経験があるからといって、そのままロンシャンにも適性があると断定することもできません。
同じ「重馬場」という表記でも、競馬場や当日の状態が違えば条件は同じではないからです。
そのため、凱旋門賞では単純に「日本で重馬場を勝ったことがあるか」だけで判断しない方がよいでしょう。
欧州で実際に走った経験がある場合は、その内容も参考になります。
さらに現地での調教や前哨戦を経験していれば、陣営のコメントから馬場への対応力を判断する材料が増えます。
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ロンシャン適性を見るなら前哨戦も重要
そこで注目したいのが、凱旋門賞前の欧州での実戦です。
日本でどれほど強い馬でも、ロンシャンなど欧州の競馬場に対応できるかは実際に走ってみなければ分からない部分があります。
過去に凱旋門賞で2着となったエルコンドルパサーはフランスを拠点にして競走生活を送り、サンクルー大賞やフォワ賞を経験してから本番へ向かいました。
2012年・2013年に2着となったオルフェーヴルも、いずれもフォワ賞を使ってから凱旋門賞へ挑戦しています。
もちろん、現地前哨戦を使えば必ず好走できるわけではありません。
ただ、欧州の馬場でどの程度能力を発揮できるのかを本番前に確認できるという意味では大きな材料になります。
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日本馬が凱旋門賞で勝てないのは馬場が原因?
ここまで見てきた内容を踏まえると、答えは「馬場だけが原因とは言えない」です。
ロンシャンの馬場への適性は重要な要素の一つでしょう。
しかし、過去にはエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが2着まで迫っています。
近年でも2023年にスルーセブンシーズが4着、2025年にビザンチンドリームが5着に入りました。
日本馬でも条件が合えば上位へ来ています。
凱旋門賞で日本馬が苦戦する理由を一つに決めるのは難しいです。
馬場だけではなく、コース、斤量、枠順、展開、折り合い、遠征への対応などを総合的に考える必要があります。
このテーマについては、別記事の「凱旋門賞で日本馬が勝てない理由は?最高着順や過去の挑戦から徹底考察」で詳しくまとめています。
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凱旋門賞の斤量と馬場をセットで考えるのもポイント
タフな馬場になったときに、もう一つ注目したいのが斤量です。
近年の凱旋門賞では4歳以上牡馬が59.5kgなのに対して、3歳牡馬は56.5kg。
牡馬同士なら3kgの差があります。
2025年は重馬場のなか、3歳牡馬ダリズが56.5kgで優勝し、3歳牝馬ミニーホークが55kgで2着となりました。
もちろん、斤量だけが結果を決めたわけではありません。
それでも凱旋門賞を見る際には、馬場状態と各馬の斤量をセットで確認すると、また違った見方ができます。
【関連記事】
凱旋門賞の3歳馬と古馬の斤量差については、「凱旋門賞はなぜ3歳馬が有利?斤量差や古馬との違いを徹底解説」で詳しく紹介しています。
2026年凱旋門賞で馬場についてチェックしたいこと
2026年の凱旋門賞は10月4日(日)に開催されます。
ただし、2026年9月10日時点で本番当日の馬場状態を予測することはできません。
今の段階で「2026年は重馬場になる」「良馬場になる」と断定するのは早すぎます。
本当に重要なのは開催直前の情報です。
【2026年に直前チェックしたいポイント】
- パリの週間天気予報
- 開催数日前からの降水量
- France Galop発表の馬場状態
- JRAが掲載する現地情報
- 日本馬の調教後コメント
- 前日・当日の芝レースの傾向
特に凱旋門賞の馬場を判断するうえでは、早い段階での予想より、開催直前の天候や馬場情報を確認することが重要です。
2026年の開催が近づいたら、この記事でも最新の馬場状態や天気予報を追記していきたいと思います。
まとめ
今回は、凱旋門賞の馬場は日本と何が違うのか、ロンシャンの芝や日本馬への影響について紹介しました。
凱旋門賞はフランスのパリロンシャン競馬場・芝2400mで行われます。
日本の芝競馬とは条件が異なり、特に雨の影響を受けたときにはタフな馬場になることがあります。
実際、2025年の凱旋門賞は重馬場で行われました。
ただし、「ロンシャンの芝が重いから日本馬は勝てない」と単純に考えるのは適切ではありません。
2025年も同じ重馬場でビザンチンドリームが5着に入った一方、クロワデュノールは14着、アロヒアリイは16着でした。
馬場への適性だけでなく、コース、斤量、枠順、位置取り、折り合い、展開など、複数の要素が結果に関係します。
また、「ロンシャン=必ず重馬場」というわけでもありません。
凱旋門賞を見る際には、イメージだけで判断せず、直前の天候や降水量、主催者が発表する馬場状態を確認することが重要です。
2026年の凱旋門賞でも、日本馬がどのような馬場で本番を迎えるのか。
開催が近づいたら、馬場状態にも注目して見ていきたいですね。
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