日本馬が6頭出走となったサウジカップ(G1)。
現時点で世界最高の優勝賞金額となっていて注目された一戦ですが、日本のパンサラッサが昨年のドバイに続いての海外G1優勝を決めました!
今回はダート戦でしたが、過去に日本では1度走っていて「着外」となっていたため、サウジカップのダートは合うのか不安の中での出走でした。
しかし、その不安を一掃するかのようなレースぶりで見事にG1レース2勝目を挙げてくれましたね!
今回はそのレースぶりや関係者のコメント、そして海外の反応や次走について見ていきたいと思います!
バスラットレオンについてはこちら↓
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【サウジカップ2023】パンサラッサのレースぶりは?
まずはレースを振り返っていきたいと思います。
ここ最近はスタートがあまり良くなく、今回も枠順抽選で最内に入ったため、それを心配する声も多数ありました。
しかし、今回のレースではこれまでで一番と言っても良いくらいスッと出てくれましたね!
その後、吉田騎手が少し促しつつ、先頭へ。
外から日本のジオグリフも来ますが、競ってくるわけでもなく、そのまま先頭でレースを進めます。
道中は無理なくマイペースといった感じで気持ちよさそうに走っている印象。
3コーナーから4コーナーにかけて少し後続を離しながら最後の直線へと向かいます。
PANTHALASSA パンサラッサ!!!
Japan have their winner of #TheSaudiCup🏆 #サウジカップ🎌 pic.twitter.com/OpUu5S4itc
— The Saudi Cup (@thesaudicup) February 25, 2023
そして直線へと入ると、後続の先行していた同じ日本馬のカフェファラオやジオグリフ、クラウンプライド達が迫ってきます。
しかし、差は縮まらずこのまま勝ちパターンへ持ち込んだかと思ったところに、外から昨年の同レース2着馬であり、ドバイワールドC優勝馬のカントリーグラマーが強襲!
しかも鞍上は、昨年のドバイターフで同着を争ったL.デットリー騎手。
その迫ってくるカントリーグラマーとの差が徐々に詰まってきますが、その追撃を退けて見事に優勝となりました。
終わって見ると、スムーズなスタートを切って、楽な感じで逃げていましたし、4コーナーを回るときの手ごたえもしっかりと残っていましたね。
鞍上の吉田騎手も上手く導いてくれましたし、完璧な騎乗だったのではないでしょうか?
前走の香港Cでは、案外な結果となってしまいましたが、それを払拭する素晴らしい結果となりました。
吉田騎手や矢作調教師を始めとする関係者の方々には本当に感謝しかありません。
パンサラッサ自身も一生懸命走ってくれましたし、こんな素晴らしい出資馬と出会えることはもう二度とないかもしれません。
引退までしっかりと応援したいと思います。
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【サウジカップ2023】パンサラッサの関係者のコメント
ここでレース後の関係者のコメントを紹介したいと思います。
吉田騎手のコメント
今までの中でも一番良いスタートが切れましたので、すごくいい形でこの馬の競馬ができました。最後も二枚腰で凌いでくれましたからね。本当に素晴らしい馬です。一生忘れられないレースになりました。これまで騎手をやってきて本当に良かったと思います
矢作調教師のコメント
自分のフィーリングではやれてもおかしくないとの思いでしたが、それにしても驚かされました。思いが現実になるんだなと。これまで数々の経験を積み重ね、ようやくここまで辿り着くことができました。今日は馬に結構気が入っていましたが、スムーズに競馬をしてくれましたよね。ここのダートも合っていたということでしょう。遅い時間まで応援していただき、本当にありがとうございました
クラブのコメント
最内枠を味方につける抜群のスタートとダッシュで先頭へ。昨年のドバイワールドCの覇者カントリーグラマーの強襲にも屈することなく見事に逃げ切り、世界最高賞金レースであるサウジカップ制覇の快挙を成し遂げてくれました。なお、このあとは、「上がりの状態を確認したうえで、3月25日(土)のドバイミーティングに転戦予定。出走レースにつきましては、今後の状況も含めて正式に定めていく」(師)ことになりました。
吉田騎手、矢作調教師それぞれの「一生忘れられないレース」「思いが現実となる」とのコメントを見ると、どれだけ凄いレースなのかが分かりますよね。
レース前に矢作調教師がメディアの取材に対して、一番自信があるのはサウジダービーのコンティノアールと仰っていましたし、パンサラッサは過去に一度ダート戦を大敗していましたので、これほどの舞台でまさか逃げ切ってしまうとは・・・
本当に素晴らしいという言葉しかありませんね。
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【サウジカップ2023】パンサラッサの海外の反応は?
最後にレース後の海外での反応を見てみたいと思います!
海外メディアでは上記の2つのコメントが確認できましたが、サウジカップには日本馬が6頭出走となっていたことから、「ジャパンカップの中東版」とも言われていましたね。
また、レース後にパンサラッサの優勝記者会見に吉田騎手や矢作調教師を始め、関係者がインタビューを受けていました。
その中で、やはり海外メディアも気になっていたのが、パンサラッサの次走について。
先日ドバイターフに選出されていましたが、矢作調教師はレース前に「サウジカップの結果次第でドバイワールドCも視野に」とのコメントも仰っていたんですよね。
次走について海外の記者の「ドバイターフ」か「ドバイワールドC」かの質問に矢作調教師は、
これからオーナーと相談ですが、その(ワールドカップ)可能性もあると思っています
と答えています。
それに対して、広尾サラブレッド倶楽部の米山代表は、
全て矢作先生にお任せします
と返答されていましたので、今後はパンサラッサの状態次第になるかとは思いますが、矢作調教師の判断で次走が決まりそうですね!
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まとめ
今回は、サウジカップを勝利したパンサラッサのレースぶりや関係者のコメント、そして海外メディアの反応や優勝記者会見から次走についてのコメントを抜粋してみました。
レース前はスタートやダートが合うのか等の不安が大きかったですが、終わってみればスムーズなレース運びで完勝とも言える内容だったのではないでしょうか?
日本のダートとは全く質が違うと矢作調教師も仰っていましたが、矢作調教師は距離や競馬場の形態、さらにサウジのダートはパンサラッサに合うのではないかとフィーリングを感じて出走を決定しています。
次走についても最終決定は矢作調教師に委ねられたようですので、その発表を楽しみに待ちたいですね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。