1月30日の東京6R新馬戦(芝1600m)に出走したラヴォルタ(牝3)ですが、見事1番人気に応え優勝!
鞍上のルメール騎手も馬に負担を掛けず、上手に乗ってくれていましたし、ラヴォルタの競馬センスの良さも見て取れました。
レース前の公式では、「来週のほうがベター」とのコメントもありましたが、終わってみれば母を彷彿とさせるようなレースぶり。
先が楽しみなる競馬でした(^^♪
個人的には、今年の新馬戦は広尾のバスラットレオンが勝っているのみで、それ以降は3連敗・・・。
しかも、苦い結果ばかり(T_T)
一方キャロットでは、ここ近年は出資馬の成績が悪く、振り返ると2013年産のヴィクトリアマンボ以来の「勝利」となります(^^;
新馬戦のみで見ると、なんと2007年産のインペリアルマーチまで遡ってしまいます・・・
本当に闇が長かったです・・・(T_T)
今回は、出資していたフロアクラフトの仔での勝利ですし、嬉しさも格別ですね。
【ラヴォルタ】のレースぶりは・・・
スタートを無難に決めて出ると、二の脚が早くスーッと2番手に。
そのままスズジャッカルが逃げる展開で、ラヴォルタは2番手のまま3コーナーへ。
見ていても楽に追走出来ていましたし、掛かる素振りも全くなく、リズムよく走れていたように見えました。
4コーナーから最後の直線へ向かうも、終始手応えは良く見え、ルメール騎手に軽く促されつつ残り400m。
外からは2番人気のフェアリーバローズも迫りますが、手応えの違いは明らかで、残り200m過ぎると逃げたスズジャッカルを交わし、先頭へ。
そのまま坂を駆け上げると、残り100m程でルメール騎手が一度ムチを入れ、もうひと踏ん張り。
最後は後続に迫られましたが、1馬身差でゴールを駆け抜けてくれました。
ただ、2着馬は終い33.6の脚を使っていましたので、もし早めに先頭に立っていたら、最後差されていたかもしれませんね(^^;
そう考えると、鞍上のルメール騎手の好判断もこの結果に繋がったと考えられそうです。
切れる脚というよりも、長く良い脚を使うタイプで母の「フロアクラフト」を見ているかのようでしたし、まだちょっと早いかもですが、厩舎の先輩でもある「メジャーエンブレム」にも似たようなレースぶりだったかなと思いました。
※ラップタイム
200m | 400m | 600m | 800m | 1000m | 1200m | 1400m | 1600m |
---|---|---|---|---|---|---|---|
12.3 | 23.8 | 36.4 | 48.9 | 1:01.4 | 1:13.1 | 1:24.4 | 1:36.0 |
12.3 | 11.5 | 12.6 | 12.5 | 12.5 | 11.7 | 11.3 | 11.6 |
【ラヴォルタ】の新馬戦の結果に陣営のコメント
公式での関係者のコメントが更新されていましたので、見ていきたいと思います。
田村調教師のコメント
「会員の皆様おめでとうございました。本当によく走ってくれましたね。今だから言えますが、北海道にいる頃に見せてもらった時は皮膚病が酷くて正直たどり着けるのだろうかと心配になっていたほどだったんです。牧場でも最初の頃は思うようにトレーニングできない…と苦しがっていましたが、それでもあきらめずに牧場のスタッフの皆さんがこの馬を良くしようと地道に接してくださったおかげで、上がってきてからは無事に本州へ渡れましたし、トレセンにもたどり着いてくれました。ゲート試験、その後の天栄での調整も比較的順調にいき、再入厩後も順調に行ってくれました。理想を言うと来週がベストの仕上がりで臨めると思っていたのですが、今の状態でも対応してくれるはずと思っていましたし、除外で延びることで体調面がどう変わるかわからないところもありましたから抽選を突破したことは素直に喜んでいました。枠の並びを見て、バローズさんの馬が外でラヴォルタが内なのはいいな、逆だったら嫌だったなと思っていたのですが、見事に先手をとり、好位から押し切るという堂々たる競馬を見せてくれました。上がってきたルメールも“楽勝”と言っていましたよ(笑)。感触的には“スプリンターぽいところがあるし、おそらく使った次は気が入ってくるので距離を延ばすよりは詰める方がいいと思う”とも言っていました。良い勝ち方をしたところなので我々としても気持ちが入ってしまいますけれど、これまでの経緯を考えると詰め込み過ぎるのは良くありません。先々良くなってきてくれると思いますし、ここは馬の今後の成長に期待し、慌てない形で考えてあげられればと思っています」(田村師)
引用元:キャロットクラブ
最初にコメントを見た瞬間に「長い・・・」(^^;
それだけ、田村調教師のラヴォルタに対する愛を感じます(^^♪
北海道にいた頃からなかなか皮膚病が良くならず、一進一退を繰り返していましたし、更新の度に毛が刈られている姿がなんとも痛々しかったことが思い出されます。
少しでも負荷を上げてしまうと直ぐに弱さを見せてしまい、強い調教も課せられず、デビューすら危うかった・・・本当に関係者の方々の努力の賜物と思っていますし、感謝してもしきれません。
公式では毎月動画も上げられていましたが、最初の頃は坂路を駆け上がる際に躓くことが多く、まともに走れていなかった印象が強かったです(^^;
ですが、徐々に成長を見せてトレセンへ入厩、そしてゲート試験をすんなりとクリアーし、天栄へ放牧。
どうやらその頃から、馬も変わり始めたようで、体質の弱さはあるもののそこまで見せずにデビューまで辿り着いてくれました。
田村調教師「体質が弱くてここまで待つ形に。秋に再入厩してからグンと良くなった。」(一部抜粋)
引用元:デイリースポーツ
クラブのコメント
体質面の弱さから時間をかけて育成されていましたが、慎重に進めてきたことで本州へ移動してからは比較的順調に来ることができました。ゲート試験合格後に放牧に出していたNF天栄、そして再入厩後のトレセンでの動きは良く、期待を持てる状態でした。理想を言うと来週が万全の仕上がりで臨めそうな状態ではあったのですが、ここで抽選を突破したこと、リーディングジョッキーを背にしてデビュー戦へ向かえたことは運もあるのではないかと思っていて、見事に期待に応える走りを見せてくれました。まだまだこれから良くなる馬ですから、これまでのことを忘れないように肝に銘じながら大事に育てていければと考えています。まずはレース後の状態をしっかりと確認してから今後について検討していきます。
引用元:キャロットクラブ
田村調教師やクラブのコメントにもあるように、これまでの経緯を考えると良い勝ち方をしたからと言って無理はできません。
この後は状態を見てからになりますが、おそらく放牧になりそう。
まずは新馬戦の疲れを癒してもらって、ラヴォルタの今後の成長を楽しみに待ちたいと思います!
【ラヴォルタ】1月30日東京6R新馬戦(芝1600m)まとめ
今週、来週で芝の新馬戦は終了となります。
そんな中、無事に出走に辿り着いたラヴォルタですが、本来なら調教の様子から「来週がベター」とも言われていました。
しかし、体質の弱さを抱えていて、来週になってしまうと体調面や鞍上の問題など、どうなるかもわからない状況。
権利取りも含め、登録したところ除外されることなく出走確定。
鞍上もルメール騎手を確保できましたし、クラブのコメントにもあったように「運」も持っていたと思います。
グリーンチャンネルでのパドックの様子では、まだ緩さもありましたし、SNS上でも「一回使ってから」といった声も多く、やはり来週だったかなと思っていました。
しかし、全てを覆しての勝利!
今後も体質面の弱さが付きまとうかもしれませんし、その兼ねあいで良い状態でレースに臨めるかわからない可能性があるだけに、今回の逆境を乗り越えての「勝利」は大きな収穫となったでしょうね。
本当に厩舎や牧場関係者の方々には感謝しかありませんし、ラヴォルタの今後もしっかりと応援していきたいと思います。
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(キャロットクラブ)より許可をいただき掲載しています。