《更新日10/6~10/14》
- 【トレセン在厩馬】:カナロアガール、パンサラッサ、バスラットレオン
- 【牧場在厩馬】:クレッシェンドラヴ、キングエルメス、アリシアン、ルーシッド
先週の競馬には、カナロアガールが1勝Cのレースに出走しました。
舞台は、得意の東京競馬場でしたが、最後の直線で前が詰まり、残念な結果となっています。
今週は、パンサラッサの復帰戦が控えていて、休みが長かった分ちょっと心配もありますが、パンサラッサらしいレースを見せてもらいたいですね。
では、ちょっと遅くなりましたが、2週分の近況を見ていきます!
広尾サラブレッド俱楽部出資馬近況(59)トレセン在厩馬編
まずは、トレセン在厩馬の近況から。
カナロアガール(牝5)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母サンデーローザ(母父:サンデーサイレンス)
- 生産 :平取産
- 所属厩舎:田村康仁 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.10.14美浦トレセン在厩。昨日までは運動のみ、今朝より角馬場入りしています。
「今日はまだダクからハッキングキャンター程度ですが、ひとまずレース後もダメージはなさそうですよ。理想は中2週ぐらいでの続戦。優先権がなくても出走できそうな状況にあるのか、週毎の想定を見ながら次走へのアプローチを検討していければと思います。週末から普通キャンターに移行していきましょう」(田村調教師)21.10.10互角のスタートから、道中は好位3~4番手の内を追走。直線でやや行き場を失くすと同時に伸びあぐねてしまい、結果10着での入線となっています。
「前走から+30kgでしたので重たいと思われるかもしれませんが、これはあえて馬体を減らさないように心掛けてのもの。実際、ここ数週間の調教の動きも良かったですからね。今回から着用したチークピーシズが効きすぎたのかスタートが良く、『向正面で何度かハミを噛んでしまった』(大野騎手)様子。直線を迎えてからも手応えがあるように見えましたが、休み明けの分、割って入って行くほどの脚までは残っていませんでした」(田村調教師)
◆プラス体重でも体つきに太目感はなく、好スタートから理想的なポジションが取れましたが、最後の直線で勝ち馬に内1頭分のスペースを掬われたあたりから段々とお釣りがなくなってしまいました。なお、「今日は半年ぶりの競馬で反応しきれませんでしたが、決して悲観する内容ではなく、次につながるレースはできたと思います」と調教師。「週明けの馬の様子や出馬状況などを窺いながら次を考えていく」予定になっています。(HTC)
21.10.0710月10日(日)東京7R 1勝クラス(芝1800m)に大野拓弥騎手にて出走予定。
「昨日の坂路の2本目に53秒台。先週すでに結構な時計が出ていますので、今週はそれほど攻める必要はなく、もうこれくらいで十分でしょう。帰厩後から順調にきており、週毎の調教での動きも良好ですからね。良いコンディションでレースを迎えられそうですので、それが結果にも表れてくれればと思います」(田村調教師)
パンサラッサ(牡4)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母ミスペンバリー(母父:Montjeu)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.10.1410月17日(日)東京11R オクトーバーS(L・芝2000m)に吉田豊騎手にて出走予定。
「きのうバスラットレオンと併せて追い切りました。進めていく中でも歩様に問題はなく、時計的には十分なものが出ていますが、休みが長かった分、さすがに良い頃に比べると反応はもう一つといった感じでした。休み明けの今回は持ち前の動きの良さでどこまで頑張ってくれますか。レースを使っていくにつれて、反応も良くなってくると思います」(矢作調教師)
21.10.07栗東トレセン在厩。今朝、坂路にて併せ馬で追い切られています。
「引き続き、歩様の硬さなどは気になりませんし、進めていく中での感触にも問題はありませんので、今朝坂路で52秒台をマーク。来週10月17日(日)東京11R オクトーバーS(L・芝2000m)での戦線復帰に向けて、終い強めにしっかりとやっておきました。今週末のグリーンチャンネルCで除外をもらえたのも良かったです」(矢作調教師)【調教時計】
日付 騎乗 場所 内容 21.10.13 助 手 栗東坂 良 1回52.3-37.6-24.5-12.4 一杯に追う バスラットレオン(古オーフ゜ン)一杯を0.6秒追走0.4秒遅れ21.10.10 助 手 栗東坂 良 1回60.1-43.2-28.3-14.0 馬ナリ余力
一週前にグリーンチャンルCに登録をし、除外権利を獲得したこともあり、今週のオクトーバーSには出走できそうですね!
このレースは、昨年も走っていて「2着」となっています。
今週の調教は、バスラットレオンとの併せ馬で、休み明けの分なのか反応が今一つだったとのコメントもあり、十分な時計は出ていますが遅れています。
ですが、是非去年の雪辱を果たして、賞金加算をしたいですね。
バスラットレオン(牡3)
【プロフィール】
- 血統 :父キズナ×母バスラットアマル(母父:New Approach)
- 生産 :浦河産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.10.14栗東トレセン在厩。昨日、藤岡佑介騎手を背に坂路にて追い切られています。
「坂路にてパンサラッサと併せ馬。帰厩後も元気にしてくれていますし、時計、終いの動きともに問題はなく、順調にきていますよ。藤岡佑介騎手によれば、『休み明けを一度使って良くなっている』とのこと。予定通り、10月23日(土)東京11R 富士ステークス(GⅡ・芝1600m)に向けて進めていきましょう。いま距離を短くするのもどうかと思いますので、引き続きマイルのレースを目指します」(矢作調教師)
21.10.07栗東トレセン在厩。昨日は坂路にて終い15-15程度、今朝は普通キャンター1本の調整となりました。
21.10.06昨日、栗東トレセンに帰厩。今朝より坂路入りしています。
「1~2日休ませたとは言っても、大事を取ってのもの。すぐに平熱に戻りましたし、土曜日に加えて日曜日にも乗り、週明けには坂路で半マイル57秒程度をいつもと同じようにこなしてくれましたからね。帰厩後も問題なく対応してくれるものと思われます」(小泉厩舎長)
「今日から乗り出しており、ひとまず馬体等に問題はありませんでした。明日もしくは明後日から追い切りを開始し、10月23日(土)東京11R 富士ステークス(GⅢ・芝1600m)に向けて調整していく予定になっています」(矢作調教師)【調教時計】
日付 騎乗 場所 内容 21.10.13 藤岡佑 栗東坂 良 1回52.5-37.9-24.6-12.3 一杯に追う パンサラッサ(古オーフ゜ン)一杯に0.6秒先行0.4秒先着21.10.08 助 手 栗東坂 良 1回55.1-39.3-25.5-12.8 馬ナリ余力
9月下旬に熱発があり、ちょっと心配していましたが、大丈夫そうで安心しました。
予定通り、10/23の富士S(G3)に向けて調整を続けて行くことになっています。
前走は、マイル戦に戻ることもあり、期待していたのですが、スタートで躓いてしまい後方からの競馬に。
そのまま流れにも乗れず、後方のまま15着でしたから、今度はしっかりとスタートを決めてもらいたいですよね!
ニュージーランドTの時のような強い競馬を再び見たいものです。
ちなみに、今週の追い切りは、パンサラッサとの併せ馬でしたが、しっかりと先着していて良いですね。
一度使って良くなっているとのコメントもありますし、今度はスムーズな競馬を願いたいです!
広尾サラブレッド倶楽部資馬近況(59)牧場在厩馬編
続いて、牧場在厩馬たちの近況を見ていきます。
クレッシェンドラヴ(牡7)
【プロフィール】
- 血統 :父ステイゴールド×母ハイアーラヴ(母父:Sadler’s Wells)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:林徹 厩舎
【関係者のコメント】
21.10.13テンコートレーニングセンター在厩。おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路にてハロン18~20秒ペースのキャンター2本を消化。週2回の速めを開始しています。
「先週末の15-15をステップとして、昨日の坂路の2本目に後半を伸ばす感じで終い13秒程度。ちょうど過ごしやすい季節になってきたことですし、ペースアップ後も順調にきていますよ。年齢面などを考慮の上、アプローチを模索しながらさらに乗り込みを進めていければと思います」(伊藤マネージャー)
21.10.06テンコートレーニングセンター在厩。現在は、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路にてハロン18~22秒ペースのキャンター2本を消化しています。馬体重523kg(9月末測定)
「今週から坂路2本乗りに移行しており、2本目はハロン18秒程度で。年齢面などを考慮の上、注意深くケアしながら進めさせてもらっています。馬は元気にしてくれていますし、立ち上げ後も順調に推移していますので、あさって金曜日から15-15を取り入れていくことになりました」(伊藤マネージャー)
キングエルメス(牡2)
【プロフィール】
血統 :父ロードカナロア×母ステラリード(母父:スペシャルウィーク)
生産 :新ひだか産
所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.10.13チャンピオンヒルズ在厩。引き続き、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路にてハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
「先週末に半マイル56秒台を乗り、今朝は58秒程度。この調子で週2回の速めを取り入れながら、帰厩態勢を整えていきたいですね。段々と前進気勢が高まってきていることですし、調教時の感触から“まだもう1ギア隠し持っている”感じでしょうか。調教や経験を重ねていくにつれて、力を発揮できるようになってくれればと思います。厩舎陣営によれば、『11月6日(土)東京11R 京王杯2歳ステークス(GⅡ・芝1400m)を目標に』とのことでした」(小泉厩舎長)
21.10.06チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路にてハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
「ソエは我慢が利くレベルに留まっており、きのう坂路にて半マイル58秒程度。今週末より56秒台までペースを上げてみる予定になっています。大跳びで長くいい脚を使ってくれそうな印象がありますので、将来的には距離の融通が利くのではないでしょうか」(小泉厩舎長)
アリシアン(牝2)
【プロフィール】
- 血統 :父エピファネイア×母ベネディーレ(母父:クロフネ)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:加藤征弘 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.10.13リバティホースナヴィゲイト在厩。おもに周回コースにてハロン17秒ペースのキャンター2400mを消化。昨日より速めを再開しています。
「きのう3F42秒程度の大きめで調整しました。引き続き、脚部への水冷やレーザーケアは欠かせませんが、先週速めを見合わせた分、全体的にコンディションは上昇傾向。ソエなどの脚元もだいぶ安定してきましたし、皮膚感も良くなりつつあるように思います。この調子で再び14-14前後を交えながら、調教量を上げていきたいところです」(佐久間代表)
21.10.06リバティホースナヴィゲイト在厩。おもに周回コースにてハロン17秒ペースのキャンター2400mを乗り込まれています。
「もうひとつソエの治まりがスッキリしてきませんし、ピッチを上げると左前の球節などに負荷がかかりやすいようなところも見受けられますからね。乗り固めて強くして行くことも必要ですが、今週はあえて速めの調教を控えて、リフレッシュウィークとさせてもらっています。並行して身体のメンテナンスにも注力しつつ、再度ペースアップのタイミングを窺っていきましょう」(佐久間代表)
先週の近況では、ソエや左前の球節部分に負担がかかりやすく、スッキリしてこないとちょっと心配なコメントもありました。
今週のコメントを見ると「だいぶ安定してきた」とありますので、このまま順調に調整が進むと良いですよね!
ルーシッド(牡2)
【プロフィール】
- 血統 :父ダンカーク×母スイートマカロン(母父:Tale of the Cat)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:高柳大輔 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.10.13チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースにてハッキングキャンター2200m、坂路にてハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週1~2回、15-15前後で乗り込まれています。
「今朝、半マイル54秒台で登坂。ひとまず坂路だとこれくらいの時計は楽に出ますね。ただ、『周回コースになると別馬のようになってしまう』と調教師。よって師とも相談の上、『今後はフェルトダート周回コースでの15-15を取り入れるなどして、より踏ん張りが利くように仕向けて』いければと考えます。力の要る深いダートで鍛えていく中で、動き方や走り方が分かってくれば変わってくれるはず。そのキッカケを掴んでいきたいところです」(木村マネージャー)
21.10.06チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースにてハッキングキャンター2200m、坂路にてハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。先週末より15-15を開始しています。馬体重485kg(10月上旬測定)
「だいぶ元気が出てきましたし、馬体重も少しずつ増加。あす坂路で半マイル56秒程度を乗っても問題がないようであれば、週1~2回、馬の雰囲気と相談をしながら速めの時計を織り交ぜていきたいですね。調教に対して真面目に取り組んでくれますので、あとは鍛えていくなかで前後駆の連動性が高まってくれればと思います」(木村マネージャー)
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。