広尾サラブレッド倶楽部で出資しているアドバンスマルス(牡5)が10日の京都競馬8R3歳1勝クラス(ダ1200m)に出走しました。鞍上は団野大成騎手でした。
前走が1年2か月振りとなるレースでしたが、2着と好走。
もともと1勝クラスでは上位の能力の持ち主でしたから、これだけ走れるのは当然だったかもしれませんが、屈腱炎明けでしたからね。
今回は、本来なら来週のレースを予定していましたが、脚元のことを考えると「中途半端にレース間隔をあけて追い切り本数を重ねていくよりは、むしろ中1週で出走した方が、総合的に判断して馬への負担は少なく済むのではないでしょうか。」と高柳大調教師もコメントされていました。
一度使われて更に前進を期待してのレースでした。
アドバンスマルス3歳以上1勝クラスのレース振りは?
スタートは周りとの差もなく、いつも通りに前へ。鞍上が押して2~3番手を伺う形に。道中は好位の集団で追走していましたね。
ただ、1200mはデビュー戦以来でしたから、忙しそうに見えましたし、鞍上がスタートから結構押していったのと、馬場が重かったことを考えると、頑張っていたと思います。最後も大きくバテて遅れるということはなく、8着でした。
しかも、屈腱炎による長期休み明けの2戦目とは言え、強い調教が出来ない中でのこのレースでしたから、もう少し追走が楽な距離だったら、違った結果になっていたのではないかと思います。
アドバンスマルスの結果に関係者のコメント
クラブのコメントが更新されていましたので、見ていきたいと思います。
団野大成騎手のコメント
「少しでも構えることができれば良かったのですが、終始追いっぱなしになりましたからね。この距離に加え、今日のこのペースでは、さすがにかわいそうでした。
それでも最後まで頑張ってくれていたと思います」(団野騎手)
やはり団野騎手も今回のペースは流石に厳しかったとの意見ですね。馬場が重かったですし、1200mのレースでしたから、終始追い通しでこのペースになってしまうと持たないですよね(^^;
でも、最後までそれほどバテることなく、頑張っていたと仰っていてくれていますし、次走また巻き返してもらいたいと思います。
高柳大調教師のコメント
「あまり経験のない条件や展開となったわけですが、そんな中でも、この馬の気持ちの強さは見せてくれたと思います」(高柳大調教師)
レース振りのところでも書きましたが、今回の1200mはデビュー戦以来でした。さらに不良馬場に加えて勝ち時計も1分9秒台の決着。
高柳調教師が仰るように、経験のない条件下でもアドバンスマルスなりに頑張ってくれていましたね。
この馬の気持ちの強さはやはり武器になりますよね。
クラブのコメント
不良馬場により、1分9秒5の高速決着となった本レース。
最後まで闘志を絶やさずに頑張ってくれましたが、息をつく暇もない速いペースに戸惑いを隠せず、自分の展開に持ち込むことができませんでした。
なお、このあとは、「脚元に不安を抱えている馬ですので、前走同様、まずは上がりの状態をしっかりと確認していきたい」(調教師)と思います。(HTC)
クラブのコメントにもあるように、最後まで気持ちを切らさずに頑張って走ってくれました。
自分のペースで行ければ、大きく崩れることはない馬ですが、今回は今までにないペースに戸惑い、自分の走りが出来ずに8着。
脚元に問題がなければまた巻き返せるはずですし、まずはしっかりとケアしてもらいましょう。
アドバンスマルス3歳以上1勝クラス(ダ1200m)結果まとめ
屈腱炎明けの前走が2着、今回は更なる前進が期待されましたが、条件や展開が合わずに8着に敗れました。
個人的にはやはり距離不足だったんではないかと思います。
今までも逃げや先行して結果を残してきていますが、良績は1400~1800mに集中しています。
この位の距離のほうが逃げやすいですし、アドバンスマルスにとって走りやすい条件ですよね。
この後は一息入れるとは思いますが、次走適条件下でまた頑張ってくれたらと思います。
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。