《更新日9/15~9/18》
- 【トレセン在厩馬】:ルーシッド、カナロアガール
- 【牧場在厩馬】:クレッシェンドラヴ、バスラットレオン、パンサラッサ、キングエルメス、アリシアン
先週の競馬では、バスラットレオンが京成杯AH(G3)に出走しましたが、15着と惨敗・・・。
スタートで躓いてしまったこともあり、出遅れ。
今回は「控える競馬をする」とレース前から言われていましたが、開幕週で後方のままでは無理がありましたね(^^;
そして、今週の競馬にはルーシッドが中京競馬場で新馬戦に出走しました。
結果はどうだったのかも含め、近況を見ていきたいと思います。
広尾サラブレッド俱楽部出資馬近況(56)トレセン在厩馬編
まずは、トレセン在厩馬の近況から。
ルーシッド(牡2)
【プロフィール】
- 血統 :父ダンカーク×母スイートマカロン(母父:Tale of the Cat)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:高柳大輔 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.09.18
ゲートで大きく出遅れてしまい、道中は離れた最後方を2頭で追走。レースの流れに乗り切れないまま、結果11着での入線となっています。
「ゲートを出てくれず、道中も肩ムチを入れているのに一生懸命に走ってくれませんでした。それでも最後の直線で合図を送ったら少し伸びてくれましたので、今日はまったく走っていないというのが本音です」(幸騎手)
「返し馬ではスピードに乗っていましたので大丈夫かと思っていたのですが、競馬ではまったく本気で走ってくれませんでした。実際、上がりはケロッとしていたほどですから…」(高柳大調教師)
◆大雨で水が浮くほどの不良馬場。条件は全頭同じですが、下を気にして推進力に欠ける走りとなり、現時点での力も出せないままレースを終える形になってしまいました。なお、このあとは、「タイムオーバーでもあり、一度放牧へ。さらに筋肉を付けて芝も試してみたい」と調教師。「もう少し成長を促し、年末あたりの出走を意識していければ」と考えます。(HTC)21.09.16
9月18日(土)中京4R 2歳新馬(ダ1800m)に幸英明騎手にて出走予定。
「きのう併せ馬で55~56秒程度。先週しっかりやりましたし、気持ちだけは折れないように導いていきたいですからね。今週は疲れを残さないように持ったままの馬なりで上がってきました。ひと頃よりも順調に進められるようになっており、感触もまずまず。まだこれからの馬だとは思いますが、このあたりで実戦を経験させながら軌道に乗せていければと考えます」(高柳大調教師)
調教でもそれなりに動けるようになって、どの位走れるのか楽しみにしていましたが、不良馬場を気にしてか、本気で走ってくれなかったとのこと(^^;
結果だけを見ると、今年の3歳馬たちのことを思い出し、「またか・・・」と思っていしまいましたが、更新コメントを見てちょっとホッとしました。
ただ、結果は「大惨敗」なので、次走でどの程度真面目に走ってくれるか等の課題はありますが、「芝」も試してみたいとのコメントもあるので、仕切り直しの次走に改めて期待をしてみたいと思います。
カナロアガール(牝5)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母サンデーローザ(母父:サンデーサイレンス)
- 生産 :平取産
- 所属厩舎:田村康仁 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.09.16
本日、美浦トレセンへ帰厩。第5回新潟開催(10/9~31)を中心視して調整を進めていく予定になっています。
21.09.15
大瀧ステーブル在厩。周回コースにて、週1回の15-15を消化。今週末の美浦トレセン帰厩が予定されています。
「当初は変なところでピリピリして気持ちも飼葉喰いも不安定な感じでしたが、夏を越して1回リセットできたのでしょうか。今は落ち着きが出て、調教時だけ適度にピリッと気持ちを見せてくれる感じになっています。直近は5F15-15を問題なく消化。順調なプロセスを経て、バトンタッチできそうです」(大瀧代表)
広尾サラブレッド倶楽部資馬近況(56)牧場在厩馬編
続いて、牧場在厩馬たちの近況を見ていきます。
クレッシェンドラヴ(牡7)
【プロフィール】
- 血統 :父ステイゴールド×母ハイアーラヴ(母父:Sadler’s Wells)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:林徹 厩舎
【関係者のコメント】
21.09.15
テンコートレーニングセンター在厩。今週より、トレッドミルでの調整に移行しています。
「笹針明けを考慮して、トレッドミルでの運動を挟んだ上で騎乗につなげていくことになりました。現在は体をほぐすようにダクを長めにこなしているところ。来週もしくは再来週から乗り出していきましょう。トレッドミル入りに際しては大人しく、運動後も『まだ駆け足りないよ』といった様子。馬自身はリフレッシュできており、とても元気にしています」(伊藤マネージャー)
ゆっくりとですが、順調に調整が進んでいます。
乗り運動も今週か来週には始まりそうですね。
馬自身は元気ということなので、次走こそは良い時のクレッシェンドラヴの走りが見れるようにしてもらいたいですね。
バスラットレオン(牡3)
【プロフィール】
- 血統 :父キズナ×母バスラットアマル(母父:New Approach)
- 生産 :浦河産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.09.15
本日、いったんチャンピオンヒルズへリフレッシュ放牧に出ています。
「春よりも少し体を大きく見せるようになりましたでしょうか。馬体重に大きな変動こそありませんが、体型とはいえ、腹目がポテッとしているようにも感じます。ひとまずレース後も脚元を含めて特に大きな問題はなさそう。明日から跨ってさらに様子を窺っていきたいと思っています」(小泉厩舎長)21.09.12
躓き気味のスタートから、道中は後方で控える競馬。3~4角で外々を回って差を詰めにかかりましたが、本来の手応えになく、結果15着での入線となっています。
「一歩目で躓いてしまいました。ちょっと癖になっているのかもしれませんね。調教で時計が出ていたとはいえ、まだ休み明けといった感じでしたし、競馬でもそのような反応で動ききれず、4コーナーでは手応えが悪くなってしまう格好に。よって最後はもう無理をさせませんでした。ここを使ったことにより、変わってくれればと思います」(藤岡佑騎手)「スタートで躓いてしまい、思っていたよりも後方からの競馬になってしまいました。あの位置からでは本領を発揮できないですし、休み明けも影響していたのかもしれません。これからさらに力をつけてくれる馬だと思っていますし、一度叩いて、次からは良くなってくるのではないでしょうか」(岡助手)
◆夏休み明け、さらには後方から大外を回って多頭数を捌いていく形での瞬発力勝負となってはさすがに分が悪く、復帰初戦は力を出し切れずにレースを終える結果となってしまいました。なお、このあとは、「栗東に戻って状態を確認し、特に問題がないようであれば、富士ステークス(10/23)かスワンステークス(10/30)に向かいたい」と厩舎陣営。ここを叩かれての変わり身に期待を寄せたいと思います。(HTC)
復帰初戦は、力を出し切れないレースとなってしまったバスラットレオンですが、脚元など体には問題もなさそうですし、一旦リフレッシュ放牧に出され、次走は富士SかスワンSへ向かうよう予定となりそうです。
調教の動きからも期待していましたし、矢作調教師もレース前にはメディアに対して、「マイルCSあるいは香港マイルを目指せる馬になって欲しい」とのコメントも出していたので、次走こそはバスラットレオンの力を存分に発揮してもらいたいと思います!
パンサラッサ(牡4)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母ミスペンバリー(母父:Montjeu)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.09.15
チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路にてハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
「引き続き強めを交えて順調に本数を重ねることができており、今朝はウッドチップ坂路にて半マイル55秒3をマーク。息についても良化が進んでいる様子ですし、楽な走りでしっかりと駆け上がってくれました。ときおりピョンピョンと飛び跳ねることもありますが、これは元気な証拠。以前に比べれば、だいぶ大人になっていますよ」(小泉厩舎長)
キングエルメス(牡2)
【プロフィール】
血統 :父ロードカナロア×母ステラリード(母父:スペシャルウィーク)
生産 :新ひだか産
所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.09.15
チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路にてハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。おもにウッドチップ坂路にて、週1~2回15-15程度を乗り込まれています。
「この中間より、半マイル58秒程度を取り入れながら。トレセンではどうしても仕上げの部分を求められますので、口向きに関しては、こちらにいる間に日々まっすぐ走らせるよう仕向けていくことで少しでも操作性を高めていければと思っています。引き続きソエのケアを行いつつ、慎重に進めていきます」(小泉厩舎長)
キングエルメスに関しては、やはり現時点では口向きが課題と言えそうですね。
レースで真っすぐに走れなければロスとなりますし、良い結果には結びつきませんからね。
この放牧中に、少しでも成長を見せてくれたらと思います!
アリシアン(牝2)
【プロフィール】
- 血統 :父エピファネイア×母ベネディーレ(母父:クロフネ)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:加藤征弘 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.09.15
リバティホースナヴィゲイト在厩。おもに周回コースにて普通キャンター2400mを消化。週1回の速めを開始しています。
「ソエがだいぶ落ち着いてきましたので、今日は3F14-14程度の大きめのキャンターで調整しました。トモに緩さがあってその分ハミにモタれて走る感じですので、抱えているうちは良いのですが、現時点では見た目ほどのパワーを繰り出せず、加速しきれないようなところがあるのではないでしょうか。追い切りが好感触でもレースでひと息ということは、その辺りが影響しているのかもしれません」(佐久間代表)
アリシアンは、見た目は筋肉質ながっちりとした馬体ですが、まだ馬体を持て余しているような感じでしょうか。
トモに緩さもあってレースでは加速しきれないところもあるので、この放牧中にしっかりと乗り込みを重ね、少しでもトモがしっかりとしてくれたらと願っています。
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。