《更新日11/3~11/13》
- 【トレセン在厩馬】:パンサラッサ、バスラットレオン
- 【牧場在厩馬】:クレッシェンドラヴ、カナロアガール、アリシアン、ルーシッド
今週の競馬には、出資馬のバスラットレオンが武蔵野S(G3)、パンサラッサが福島記念(G3)に参戦。
先週はキングエルメスが京王杯2歳S(G2)で重賞初制覇を飾ってくれましたから、それに続くレースとなるのか大注目だったのですが・・・・。
今回は、近況とバスラットレオンのレース結果をまとめて報告します。
パンサラッサの福島記念については、別記事でお伝えしたいと思います!
広尾サラブレッド倶楽部出資馬近況(62)トレセン在厩馬編
トレセン在厩馬の近況を見ていきます。
パンサラッサ(牡4)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母ミスペンバリー(母父:Montjeu)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.11.1111月14日(日)福島11R 福島記念(GⅢ・芝2000m)に菱田裕二騎手にて出走予定。
「先週51秒としっかり負荷をかけましたので、今週はもう馬なりで流す程度の内容としました。それでも時計は速く、動きも良かったですからね。前走久々を良化途上の段階で勝ち切ったとは言え、反動はなく、むしろ状態は上がってきている感じです。今回は小回りコースになる分、他馬の動きが早くなりそうな点がどうか。前走のようにこの馬のペースでリズム良く走れれば、ここでもチャンスはあると思っています」(矢作調教師)
21.11.04栗東トレセン在厩。今朝、坂路にて追い切られています。
「短期とはいえ、放牧明けは元気すぎるほどの振る舞い。今朝、坂路にて51秒程度をマークしており、来週11月14日(日)福島11R 福島記念(GⅢ・芝2000m)に向けて、しっかりと調整できていますよ。鞍上は菱田裕二騎手の予定です」(矢作調教師)
21.11.03昨日、栗東トレセンに帰厩。今朝より馬場入りを開始しており、まずは15-15程度で登坂しています。
バスラットレオン(牡3)
【プロフィール】
- 血統 :父キズナ×母バスラットアマル(母父:New Approach)
- 生産 :浦河産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.11.13まずまずのスタートから前半は好位3番手につけて行ったものの、直線残り300mを切って徐々に後退。結果13着での入線となっています。
「結果はともかく、今日のダートの走り自体は良かったと思います。この分であれば、今後もダートを選択肢に入れてもいいのではないでしょうか」(菅原明騎手)
「3コーナー以降、外から突かれたせいでしょうか。そこからは行く気を失くしてしまった様子。やはり本馬は自分のペースでスムーズな競馬をしてこそなのでしょう。今後も気持ち良く走れるような競馬を心掛けていきたいですね」(矢作調教師)
◆うまく好位に取り付けたものの、先行争いが激化してしまい、道中で息が入らない形。ダートの走りも決して悪くはありませんでしたが、外から早めに来られたこともあり、直線ラスト1ハロン地点で脚が上がってしまいました。なお、このあとは、「今秋3戦しましたので、いったん放牧を挟んでリフレッシュを」と厩舎陣営。4歳を迎えるにあたって、さらなる成長を見せて欲しいところです。(HTC)
21.11.1111月13日(土)東京11R 武蔵野ステークス(GⅢ・ダ1600m)に菅原明良騎手にて出走予定。
「きのう坂路にて単走で追い切りました。秋初戦を使って前走でコンディションが上がり、今回もそれをしっかりと維持できている様子。順調にきていますよ。パワーがあるタイプの馬ですからダートでも楽しみはあると思っていますし、気持ち良く自分のリズムで走ることができれば、いきなり好勝負になっても不思議ではありません」(矢作調教師)
21.11.04栗東トレセン在厩。10月31日(日)より、坂路入りを再開しています。
「前走の疲れも取れて、この中間は元気いっぱい。現在はBコースを1周して、坂路1本をこなしています。次走の目標ですが、11月13日(土)東京11R 武蔵野ステークス(GⅢ・ダ1600m)と14日(日)東京11R オーロカップ(L・芝1400m)の両にらみで。以前よりスタッフ間でダートの走りも良いと言われてきましたし、近走の戦績からも試すならこのタイミングではという思いもあります。最終的にはメンバー等を見て決めていきましょう」(矢作調教師)
広尾サラブレッド倶楽部資馬近況(62)牧場在厩馬編
続いて、牧場在厩馬たちの近況を見ていきます。
クレッシェンドラヴ(牡7)
【プロフィール】
- 血統 :父ステイゴールド×母ハイアーラヴ(母父:Sadler’s Wells)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:林徹 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.11.10テンコートレーニングセンター在厩。ウォーキングマシン運動に加え、現在はトレッドミルにて調整されています。
「週明けからトレッドミルに入り始めたところ。まずはダク2000m相当を行って体調を整えています。骨瘤はごく僅かな熱感がまだ残っているとは言え、触診ではもう全く痛がらなくなっていますからね。このまま水冷でケアしてあげれば、ほどなく進めていけるものと思われます」(伊藤マネージャー)
21.11.03テンコートレーニングセンター在厩。まずはウォーキングマシン運動のみで骨瘤のケアにあたっています。
「きのう駆けつけてくださった調教師にも改めて確認をしていただき、『骨瘤の痛みはだいぶ引いてきており、落ち着き始めている』との見解で一致。いわゆる“生っぽさ”はなく締まってきていることから、このまま水冷を続ければしっかり固まってくるものと思われます。『さすがに急に進めていくわけにはいきませんので、目下は様子を見ながら馬本位で調整していく』予定です」(伊藤マネージャー)
カナロアガール(牝5)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母サンデーローザ(母父:サンデーサイレンス)
- 生産 :平取産
- 所属厩舎:田村康仁 厩舎(美浦)
【関係者コメント】
21.11.10岩城ステーブル在厩。現在はハッキング2000mほどで調整されています。
「馬の雰囲気自体は悪くありませんが、まだ全体的にレース後の筋肉疲労が残っていましたので、数日ほど楽をさせた上で、今は体をほぐすように軽めから乗り始めているところです。来週ぐらいから徐々にピッチを上げていけるのではないでしょうか」(岩城代表)
21.11.05本日、岩城ステーブルへリフレッシュ放牧に出ています。
21.11.04美浦トレセン在厩。今週末にもいったん美浦近郊の岩城ステーブルへ放牧に出る予定となっています。
「前走後も通常の疲れ程度で大きな反動まではありませんが、休み明けを二度使って消耗が進んでいることですし、どうやら第2回福島開催(11/6~21)の芝レースは節の関係で使える保証がなさそうですからね。出走が可能だからと言ってダートに入れるのも得策ではありませんので、ここは一旦放牧を挟んでリフレッシュさせてあげたいと考えます」(田村調教師)
アリシアン(牝2)
【プロフィール】
- 血統 :父エピファネイア×母ベネディーレ(母父:クロフネ)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:加藤征弘 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.11.10リバティホースナヴィゲイト在厩。引き続き、おもに周回コースにてハロン17秒ペースのキャンター2400mを消化。週1回の速めを乗り込まれています。
「先週末に半マイル55秒程度をやりました。どちらかと言うとワンペースで走るようなタイプですので瞬時の反応は感じませんが、乗り込みを継続していく中で推進力が増してきているのは確かだと思います。ピッチを上げても脚元の状態は安定していることですし、徐々に帰厩に向けての態勢が整いつつある様子。この調子で入念に進めていきたいですね」(佐久間代表)
21.11.03リバティホースナヴィゲイト在厩。おもに周回コースにてハロン17秒ペースのキャンター2400mを消化。週1回、3F42秒程度で乗り込まれています。
「昨日、大きめを乗りました。乗り込んでいくにつれて力強さが増してきており、着々と雰囲気が良くなってきている様子。立派な馬格でストライドも大きな馬ですから、コーナリングなど器用さといった点では他馬に譲るのかもしれませんが、パワーに溢れていてコンディションは間違いなく上向いていますよ。脚元もしっかりとケアしていますので、特に問題視するほどではありません」(佐久間代表)
ルーシッド(牡2)
【プロフィール】
- 血統 :父ダンカーク×母スイートマカロン(母父:Tale of the Cat)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:高柳大輔 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.11.10チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースにてハッキングキャンター2200m、坂路にてハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めをコンスタントに乗り込まれています。
「昨日の雨の影響により馬場状態がひと息でしたので、今朝はウッドチップ坂路にて54秒台。走りに余裕がないわけではなさそうですし、息も上がっていませんでしたが、どことなく闘争心に欠けるというか、相手に合わせてフワフワする格好になりました。馬自身がどこで本気を出したらいいのか戸惑っている様子にも見て取れますので、さらに本数をこなしていくことで、しっかり集中できるよう進めていければと思います」(木村マネージャー)
21.11.03チャンピオンヒルズ在厩。先週同様、おもに周回コースにてハッキングキャンター2200m、坂路にてハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
「今朝、フェルトダート周回コースにて半マイル54秒台。同じ既出走の2歳馬と併せて外々を回る形になりましたが、思っていたよりも手綱を抑えたままで対応してくれました。この調教がトレセンに行ってどこまで直結するか定かではありませんが、今日の感じであれば、(周回コースにおける強め調教の)経験を積めば積むほど動けるようになってくるのではないでしょうか。坂路調教と比べて脚元に負担がかかりますので、今後も疲れを溜めないよう注意しながら乗り込んでいきたいと思います」(木村マネージャー)
体力も付いてきて、調教でもそれなりに動けるようになっているようですね。
ただ、気になるのが「闘争心に欠ける」というコメント。
それが、レースでの走りに影響を及ぼしている可能性もあるので、調教を積むことで、気持ちがしっかりと走る方向へ向いてくれることを願ってます。
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。