《更新日6/15~6/20》
- 【トレセン在厩馬】:グランソヴァール、マミリアス、ゴッドシエル、リナーシェ、ルーシッド、キングエルメス
- 【牧場在厩馬】:クレッシェンドラヴ、カナロアガール、パンサラッサ、バスラットレオン、ヴィジャーヤ、アリシアン
今週の競馬には、3歳未勝利戦に去勢手術明けのゴッドシエルが出走しましたが、進展が見られず16着となりました。
また、15日に地方交流戦に出走したマミリアスは、残念ながら同厩のネイチャーラブリーに首差届かず2着。
そして、今週の競馬に出走を予定していたキングエルメスは、翌週にスライドしました。
3歳馬たちは崖っぷちのレースが続きますが、2歳馬たちは来年のクラシックを目指して戦っていきます。
3歳馬たちには何とか勝ち上がりを目指して、頑張ってもらいたいところです。
では、近況を見ていきます。
広尾サラブレッド俱楽部出資馬近況㊸トレセン在厩馬編
まずは、レース結果とトレセン在厩馬の近況から。
マミリアス(牡3)
【プロフィール】
- 血統 :父リオンディーズ×母ハニーハント(母父:エンドスウィープ)
- 生産 :新冠産
- 所属厩舎:根本康広 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.06.17美浦トレセン在厩。まずはレース後の様子見が行われています。
「とりあえず昨日今日も特に大きな反動は見られず、レース後も大丈夫そうですよ。とは言っても、来週の東京だとレース間隔が詰まりすぎになりますので、次走は福島開催あたりになるかと思います。ダート1150mはさすがに忙しいでしょうから、ダート1700m戦を中心視。あとは相手関係なども見ながら考えていきたいところです」(根本調教師)21.06.15五分のスタートから、前半は好位5番手。3~4角にかけて2番手まで進出し、直線で前を追いましたが、半馬身差及ばず、結果2着での入線となっています。
「乗りやすい馬で、道中も思った通りに運べました。4角での手応えも良く、勝てると思ったのですが…。最後まで交わせそうで交わせませんでした」(森泰斗騎手)
「前走比+13kgとはいえ、470kg台で競馬をしていた馬ですからね。鞍上には、『(同厩の)ネイチャーラブリーをマークして、遠慮なく競馬をして欲しい』と。中央とは違ってポジションを取りに行けますし、仮に多少スタートで後手を踏んだとしても巻き返しが利きそうです。勝負所でも手応えは良く映りましたが、結果的にはこちらが休み明けのぶん、勝ち馬に分があったということでしょうか。すみませんでした」(根本調教師)
◆レースぶり自体は悪くありませんでしたが、最後でややモタれ気味になり、着差は僅か半馬身でも手痛い敗戦となってしまいました。なお、このあとは、「連続して交流戦に使えないルール(フルゲート割れの場合を除く)になりましたので、ひとまず次走は中央のレースへ。まだ幼く映りますし、これからも成長してくれそうですからね。何とか1つ勝っておきたいです」と調教師。放牧明けを一度使ったことにより、さらに状態が上向いてくれればと思います。(HTC)
地方交流戦ということもあり、メンバー的にも楽になっていましたが、休み明けだったせいか最後ややモタれ気味で勝ち馬を交わせずに2着となりました。
中央競馬なら掲示板以内に入れば、次走優先出走権をもらえますが、交流戦は勝つ以外はそういった優先権もなし(^^;
仕方がないとは言え、勝ち切れなかったのは本当に残念です。
次走は、福島開催を目標にするとあります。
距離は1150mか1700mしかないのですが、なんとか勝ち上がってもらいたいですね。
ゴッドシエル(牡3)
【プロフィール】
- 血統 :父エピファネイア×母ゴッドフロアー(母父:ハーツクライ)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:松永幹夫 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.06.20やや遅れ気味のスタートになり、前半は後方から2~3頭目を追走。勝負所より外めを回って仕掛けられましたが、直線を迎えて伸びがなく、結果16着での入線となっています。
「パドックでは落ち着いていましたが、レースではゲートの出もひと息でしたし、稽古の時と同じように、終いも含めて動ききれませんでした。次の一手としては、調教の一環として障害飛越を取り入れていくことも検討中。タイムオーバーにより1ヶ月間は出走できませんので、牧場のほうでしっかりと調教してもらい、次に備えたいと思います」(松永幹調教師)
◆距離短縮と去勢による気持ちの変化に期待しましたが、マイナス体重(-14kg)での出走にもなってしまい、レースぶりに進展を見ることはできませんでした。なお、このあとは調教内容に変化を与えた上で、「小倉のダート1700m戦あたり」(調教師)にかけてみる予定。ダート替わりにより、きっかけが掴めるかどうかを窺っていきたいと考えます。(HTC)21.06.176月20日(日)阪神3R 3歳未勝利(芝1400m)に斎藤新騎手にて出走予定。馬体重426kg(6/15測定)
「飼葉喰いが旺盛とはいかないため、何とか体重をキープする形。テンションは高めでも、帰厩時と比べて過度に上がり続ける感じはありません。相変わらず一生懸命走ってくれている点は評価できるのですが、昨日の追い切りもそうであったように、もっと反応や終いの伸びが欲しいところでしょうか。前走での鞍上の見解なども踏まえて、今回は距離を短縮。芝1400mという条件でやってみて、さらに適性が見えてくるものと思われます」(松永幹調教師)【調教時計】
日付 騎乗 場所 内容 21.06.16 助 手 栗東坂 重 1回55.0-40.4-27.5-14.6 一杯追バテ
キングエルメス(牡2)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母ステラリード(母父:スペシャルウィーク)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.06.17函館競馬場在厩。今週末のデビューは見送り、来週6月26日(土)または27日(日)札幌5R 2歳新馬(芝1200m)に向かう予定となっています。
「前に出るとソラを使ったり、遊んだりするなど、まだ子供っぽさが残っていますが、きのう重馬場の芝コースにてそれなりの時計を馬なりでマーク。動きも決して悪くないですし、やはり質の良い馬だと思っています。シュウジデイファームでしっかりと調教して、早い時期からすぐに競馬に臨めるあたりは、兄カイザーノヴァ同様、頼もしいですよね。走るフォームも兄に近いことですし、さすがに初戦からフルゲートの競馬は向いていないかと。ひとまず来週にスライドすることを決めました」(矢作調教師)【調教時計】
日付 騎乗 場所 内容 21.06.16 助 手 函館芝 重 5F- -69.4-53.4-39.7-12.4(6) 馬ナリ余力 ポメランチェ(新馬)馬ナリの内0.2秒遅れ
グランソヴァール(牡5)
【プロフィール】
- 血統 :父ダンカーク×母スイートマカロン(母父:Tale of the Cat)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:尾関知人 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.06.17昨日、スピリットファームへ放牧に出ています。
「頑張って走ってきたこともあり、『背腰にそれなりの疲れはあるものの、脚元は大丈夫そう』と獣医師。右トモの管骨の内側に外傷を負って帰ってきましたが、念のために撮ったレントゲンの結果に異常はなく、どうやら打撲という感じでした。このような状況ですから、次走はやはり2ヶ月ほどあけて、夏の新潟開催あたりがちょうど良いように思います。まずはリフレッシュを促してあげましょう」(尾関調教師)
リナーシェ(牝3)
【プロフィール】
- 血統 :父キングカメハメハ×母ヴェイパー(母父:Galileo)
- 生産 :浦河産
- 所属厩舎:四位洋文 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.06.17本日、ワコーファームへ放牧に出ています。
「前回、硬さが回復に向かうまでのコンディションを掴んでいることもあって、再びこちらで管理させていただくことになりました。前走でだいぶ体が減ってしまったようですから、まずは飼葉をよく食べさせて、馬体回復に努めたいと思います。それと同時にリフレッシュも促していきたいところです」(脇担当)
広尾サラブレッド倶楽部出資馬近況㊸牧場在厩馬編
続いて、牧場在厩馬たちの近況を見ていきます。
クレッシェンドラヴ(牡7)
【プロフィール】
- 血統 :父ステイゴールド×母ハイアーラヴ(母父:Sadler’s Wells)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:林徹 厩舎
【関係者のコメント】
21.06.16テンコートレーニングセンター在厩。昨日、坂路にて39.8-12.4をマーク。7月11日(日)福島11R 七夕賞(GⅢ・芝2000m)に向けて、今週末の美浦トレセン帰厩が予定されています。
「以前のチャカチャカと危なっかしい感じは薄れてきましたが、相変わらず元気いっぱいですし、馬体的にも張り艶があって年齢を感じさせるようなことはありません。明日の様子も確認した上で、ショックウェーブ放射が必要かどうかを判断。いずれにせよ、いつもと変わりのない良い状態で送り出せそうです」(伊藤マネージャー)
本日、早速トレセンの坂路で時計を出していたので、無事に帰厩したようです。
今後は七夕賞に向けて調整をしていくことになります。
七夕賞は昨年勝っている舞台でもありますが、ハンデ戦となるので斤量がカギになるかもしれません。
ですが、「連覇」を狙ってもらいたいですね(^^♪
カナロアガール(牝5)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母サンデーローザ(母父:サンデーサイレンス)
- 生産 :平取産
- 所属厩舎:田村康仁 厩舎(美浦)
【関係者のコメント】
21.06.16大瀧ステーブル在厩。おもに角馬場にてハッキング1500~2000m、周回コースにてハロン17~18秒ペースのキャンター1800mを消化。週1回の速めを乗り込まれています。
「きのう半マイル57秒を切る程度、馬なりで行きました。先週の1本目に比べると数段いい感じで前向きさも出てきましたが、その分、調教後の飼葉喰いはややゆっくりといった様子。引き続き、注意しながら適度に強弱をつけて進めていきたいと思います。基本的には週1回、速めの時計を入れていく方針です」(大瀧代表)
徐々にペースアップも出来ていて、週1回の速めも継続出来ています。
状態面も少しずつ上向いているようですので、このままなんとか良い頃の走りを見せてもらいたいですね。
パンサラッサ(牡4)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母ミスペンバリー(母父:Montjeu)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.06.16チャンピオンヒルズ在厩。先週に引き続き、ウォーキングマシン60分を消化しています。
「獣医師によれば、『先週よりは圧痛がマシになっている』とのこと。徐々に反応が薄れてきたように、ようやく停滞期から回復傾向へとシフトし始めているのかもしれません。この流れで一歩一歩でも着実に良化に向かってくれればと思います」(小泉厩舎長)
バスラットレオン(牡3)
【プロフィール】
- 血統 :父キズナ×母バスラットアマル(母父:New Approach)
- 生産 :浦河産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.06.16シュウジデイファーム在厩。引き続き、ウォーキングマシン60分により管理されています。
「厩舎陣営によれば、『とにかく目下はのんびりさせてあげたい』とのこと。こちらの環境にも戸惑うことなく、落ち着いた精神状態で日々ゆっくりと馬体を休めることができていますよ。筋肉注射を打った程度で、特別な治療などは必要としませんし、行ってもいません」(石川代表)
次走に関しては全くの未定ですし、今はゆっくりとリフレッシュをさせることが目的となっています。
特に、どこか悪いといったところもないようなので、秋に再び良い走りが出来るように頑張ってもらいましょう!
昨年、札幌2歳Sを一緒に走った1・2着馬のソダシとユーバーレーベンは、「GⅠ馬」ですから、3着だったバスラットレオンも追いつきたいところです。
ヴィジャーヤ(牡3)
【プロフィール】
- 血統 :父オルフェーヴル×母デプロマトウショウ(母父:ファスリエフ)
- 生産 :浦河産
- 所属厩舎:池江泰寿 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.06.16吉澤ステーブルWEST在厩。おもに坂路にてハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
「今週にかけてハロン15秒と13秒を1本ずつ。週2回の速めをコンスタントに乗れていますよ。時計を出していくにつれて、トモの踏み込みなどが大分しっかりとしてきた印象でしょうか。『今月末から来月上旬あたりのトレセン帰厩を目標に』(厩舎陣営)、引き続き入念に乗り進めていきたいと思います」(柴原担当)
今月末から来月上旬あたりにトレセン帰厩が目標となっていますので、そろそろ移動も近いかもしれませんね。
3歳未勝利戦もあと2カ月ほど。
他の3歳馬たちが苦戦をしているので、ヴィジャーヤにはなんとか勝ち上がってもらいたいですね。
アリシアン(牝2)
【プロフィール】
- 血統 :父エピファネイア×母ベネディーレ(母父:クロフネ)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:加藤征弘 厩舎(美浦)
21.06.16チャンピオンヒルズ在厩。おもにフェルトダート周回コースにて軽いキャンター2500m、ウッドチップ坂路にてハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化しています。馬体重517kg(6/16測定)
「先週末から坂路入りを再開しており、今週からは終いを15秒台まで伸ばして。ここからは再び速めも取り入れて進めていきたいですね。先月から今月にかけて一頓挫あって調教を休むことにはなりましたが、ピリッとした気性の持ち主ゆえ、馬体が緩むようなことはありませんでした」(畠山厩舎長)
少し休む期間はあったものの、馬体に緩みがないのは良かったです。
このまま速めの数をこなしていければ、再び帰厩も見えてきますね(^^♪
ルーシッド(牡2)
【プロフィール】
- 血統 :父ダンカーク×母スイートマカロン(母父:Tale of the Cat)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:高柳大輔 厩舎(栗東)
【関係者のコメント】
21.06.16チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路にてハロン16~18秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。
「競走馬の体つきになってくるまでに少々時間を要しそうなタイプではありますが、飼葉をたくさん食べて、体も増えて(馬体重487kg)くれるのは大きな長所。そういう意味では鍛え甲斐がありそうですし、これからの成長にも期待ですよね。今週末からは15-15を取り入れていく予定になっています」(木村マネージャー)
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。