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2022年10月30日に東京競馬場で行われた第166回天皇賞(秋)。
勝ったのは後に世界的な名馬となるイクイノックスでしたが、このレースを語るうえでもう1頭忘れられないのがパンサラッサです。
1000m通過57秒4というハイペースで後続を大きく引き離し、東京競馬場の長い直線でも粘りに粘りました。
最後はイクイノックスに差し切られて2着。
それでも直線に入った時には、「もしかして、このまま逃げ切るのでは?」と思った方も多かったのではないでしょうか。
私自身、広尾サラブレッド倶楽部でパンサラッサに出資していました。そのため、2022年の天皇賞(秋)は今でも特に印象に残っているレースのひとつです。
今回は、パンサラッサが天皇賞秋2022で見せた大逃げについて、レース結果やイクイノックスとの攻防を振り返っていきます。
この記事のポイント
- パンサラッサは2022年天皇賞(秋)で7番人気
- 1000m通過57秒4のハイペースで大逃げ
- 後続に10馬身以上のリードを取って直線へ
- 最後はイクイノックスに差されたものの1馬身差の2着
- パンサラッサらしさが詰まった印象的なレースとなった
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パンサラッサが出走した天皇賞秋2022の結果
まずは、2022年天皇賞(秋)の結果から振り返ってみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2022年10月30日 |
| 競馬場 | 東京競馬場 |
| 距離 | 芝2000m |
| 馬場 | 良 |
| パンサラッサ | 2枠3番・7番人気 |
| 騎手 | 吉田豊騎手 |
| 結果 | 2着 |
優勝したのは1番人気のイクイノックス。
2着がパンサラッサ、3着にはダノンベルーガが入りました。
パンサラッサの走破タイムは1分57秒6。勝ったイクイノックスは1分57秒5で、着差は1馬身でした。
数字だけを見ると「イクイノックスが勝って、パンサラッサが2着」という結果です。
しかし、この天皇賞(秋)は結果だけでは語れません。
パンサラッサがどのようなレースをして2着まで粘ったのか。
そこに、このレースの大きな見どころがありました。
天皇賞秋2022の上位着順
上位5頭の結果も確認しておきましょう。
| 着順 | 馬名 | 人気 | タイム・着差 |
|---|---|---|---|
| 1着 | イクイノックス | 1番人気 | 1:57.5 |
| 2着 | パンサラッサ | 7番人気 | 1馬身 |
| 3着 | ダノンベルーガ | 4番人気 | クビ |
| 4着 | ジャックドール | 3番人気 | 1/2馬身 |
| 5着 | シャフリヤール | 2番人気 | 2馬身 |
パンサラッサは7番人気でした。
しかも相手には、イクイノックスだけでなく、ダノンベルーガ、ジャックドール、シャフリヤール、ジオグリフ、ポタジェなどの実績馬が揃っていました。
そのメンバーを相手に、自分のスタイルを貫いて2着。
JRAが公表したレーティングでも、勝ったイクイノックスの123に対して、パンサラッサは120という高い評価を受けています。
G1タイトルにはあと一歩届かなかったものの、内容まで含めれば非常に価値のある2着だったのではないでしょうか。
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パンサラッサが天皇賞秋2022で見せた大逃げ
ここからは、天皇賞(秋)でパンサラッサが見せた大逃げを詳しく振り返っていきます。
1000m57秒4で後続を大きく引き離す
スタートすると、パンサラッサは先頭へ。
そして驚かされたのが、そのペースです。
前半1000mの通過タイムは57秒4。
かなり速いペースですが、パンサラッサはそのまま後続との差を広げていきます。
レース中盤には10馬身以上のリード。
大きな差をつけたまま3~4コーナーを回り、最後の直線へと向かいました。
パンサラッサのレース展開
- スタートから先頭へ
- 1000mを57秒4で通過
- 後続を大きく引き離して単騎逃げ
- 10馬身以上のリードを保って直線へ
- 直線でも先頭をキープ
- 最後にイクイノックスに差されて2着
東京芝2000mは最後の直線が長いため、これだけ飛ばせば最後は苦しくなるのでは……と思いますよね。
ところが、パンサラッサは簡単には止まりませんでした。
直線でも粘って逃げ切り目前に
最後の直線へ入っても、パンサラッサはまだ大きなリードを保っていました。
後続との差がなかなか縮まりません。
「これは本当に逃げ切るかもしれない」
そう思わせる走りでした。
当時リアルタイムで見ていましたが、ここまで来たら「何とかそのまま!」と思わずにはいられませんでした。
1000m57秒4という速いペースで逃げているだけに、本来なら直線で脚が止まっても不思議ではありません。
それでも先頭を走り続ける姿は、まさにパンサラッサらしいものでした。
しかし、東京競馬場の直線はまだ続きます。
そして後方から一気に迫ってきたのが、イクイノックスでした。
最後にイクイノックスが差し切る
大逃げを打ったパンサラッサに対して、中団から追い上げてきたのがイクイノックスです。
イクイノックスはこのレースまで皐月賞2着、日本ダービー2着。
高い能力を示していたものの、まだG1タイトルには届いていませんでした。
天皇賞(秋)では1番人気に支持され、中団からレースを進めます。
直線に入った時点では、パンサラッサとの差がかなりありました。
しかし、そこからイクイノックスが一気に加速します。
推定上がり3ハロンは32秒7。
一方、パンサラッサも最後まで懸命に粘ります。
「まだ先頭!」
「あと少し!」
そんな展開になりましたが、ゴール直前でイクイノックスがパンサラッサを捉えました。
結果はイクイノックス1着、パンサラッサ2着。
着差は1馬身でした。
大逃げするパンサラッサと、後方から一気に追い詰めるイクイノックス。
まったく異なるスタイルの2頭による攻防だったからこそ、今振り返っても印象に残るレースだったのだと思います。
パンサラッサ「大逃げ」の軌跡を振り返る
天皇賞(秋)でイクイノックスと名勝負を演じたパンサラッサですが、大逃げはこの一戦だけではありません。
福島記念、中山記念、ドバイターフ、そしてサウジカップへと続いた戦績や獲得賞金、主な勝ち鞍をこちらの記事でまとめています。
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パンサラッサの天皇賞秋2022を改めて振り返って
今振り返ってみても、やはり「あと少しだったな」と思ってしまうレースです。
あれだけ後続との差が開き、直線に入っても先頭。
ゴールが近づくにつれて、「このまま逃げ切れるかもしれない」という期待がどんどん大きくなっていきました。
しかし、そのパンサラッサを最後に捉えたのがイクイノックス。
後に国内外で圧倒的な成績を残すことになる名馬です。
そんなイクイノックスを相手に、パンサラッサは自分の得意な「逃げ」を徹底しました。
相手に合わせるのではなく、自分からレースを動かしていく。
それこそがパンサラッサの大きな魅力だったと思います。
天皇賞秋2022で印象に残ったポイント
- G1でも迷わず先手を取ったこと
- 1000m57秒4でも簡単には止まらなかったこと
- 東京の長い直線で「逃げ切れる」と思わせたこと
- イクイノックスを相手に1馬身差まで粘ったこと
- 勝てなかったにもかかわらず強烈な印象を残したこと
もちろん競馬ですから、勝つことが一番です。
ただ、勝敗だけでは説明できないほど記憶に残るレースもあります。
2022年天皇賞(秋)は、まさにそんな一戦だったと思います。
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天皇賞秋の大逃げからパンサラッサは世界へ
そして、パンサラッサの物語はこの天皇賞(秋)で終わりません。
次走では香港カップへ挑戦。
香港カップでは結果を残すことができませんでしたが、その後は芝ではなくダートの大舞台であるサウジカップへ向かいます。
そして2023年2月、パンサラッサは再び海外の舞台で思い切った逃げを見せ、大きな結果を残しました。
天皇賞(秋)であと一歩届かなかった大逃げ。
それを見ていただけに、その後の海外での活躍には驚かされた方も多かったのではないでしょうか。
天皇賞(秋)だけを切り取っても十分印象的ですが、パンサラッサの競走生活全体を振り返ると、さらに面白い一戦に見えてきます。
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まとめ
今回は、2022年天皇賞(秋)でパンサラッサが見せた大逃げを振り返りました。
- パンサラッサは7番人気で出走
- 1000m57秒4というハイペースで逃げた
- 後続に10馬身以上のリードを取って直線へ
- 最後はイクイノックスに差されて1馬身差の2着
- JRAのレーティングでは120を獲得
- パンサラッサらしい逃げが強く印象に残るレースとなった
結果だけを見れば、イクイノックスがG1初制覇を果たしたレースです。
しかし、リアルタイムで見ていた方にとっては、パンサラッサの大逃げも強烈な印象として残っているのではないでしょうか。
勝利まであと一歩。
それでも自分のスタイルを最後まで貫き、東京競馬場を大いに沸かせたパンサラッサ。
今振り返っても、何度となく見返したくなるレースのひとつです。
※掲載している出資馬画像やクラブコメントを使用する場合は、広尾サラブレッド倶楽部より許可をいただいた範囲で掲載しています。
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