クレッシェンドラヴの出走する中山競馬場で行われるオールカマー(G2)と同日に、もう一つ重賞があります。
中京競馬場で行われる第68回神戸新聞杯G2(3歳国際、牡・牝オープン)芝2200mです。
このレースには出資馬であるパンサラッサ(牡3)が菊花賞(G1)を目指して出走します。3着までに入れば菊花賞への優先出走権が与えられます。
例年、阪神の芝2400mで行われていますが、今年は京都競馬場改修に伴い開催振替の影響で中京の芝2200mで行われます。
ダービー馬であるコントレイル(牡3)と3着馬ヴェルトライゼンデ(牡3)が出走するとあって、注目レースにもなっています。
2020神戸新聞杯(G2)今年の出走予定馬は?
今年の出走予定馬です。
地方馬1頭含む18頭が特別登録しています。フルゲート18頭なので、除外馬はいません。
- シンボ(地方馬)56.0(古川)
- コントレイル56.0(福永)
- ヴェルトライゼンデ56.0(池添)
- ディープボンド56.0(和田竜)
- マイラプソディ56.0(武豊)
- ビターエンダー56.0(吉田隼)
- レクセランス56.0(松山)
- マンオブスピリット56.0(Mデムーロ)
- パンサラッサ56.0(坂井)
- ターキッシュパレス56.0(富田)
- アイアンバローズ56.0(北村友)
- イロゴトシ56.0(小崎)
- エンデュミオン56.0(秋山)
- グランデマーレ56.0(藤岡佑)
- ファルコニア56.0(川田)
- メイショウボサツ56.0(藤岡康)
- ディープキング56.0(岩田望)
- ロバートソンキー56.0(伊藤)
やはり注目はダービー馬のコントレイルとダービー3着馬のヴェルトライゼンデ、そしてダービー5着馬のディープボンドでしょうか。
出資馬のパンサラッサも、前走ラジオNIKKEI賞(G3 )で2着と好走。1着馬は昨日のセントライト記念で勝利したバビットなので、春の実績馬とどこまで差を縮められるかでしょう。
2020神戸新聞杯(G2)パンサラッサとライバル馬たちは?
出走予定馬のところで簡単に注目馬を挙げましたが、出資馬のパンサラッサと共に詳しく見ていきたいと思います。
コントレイル(牡3)
- 生年月日 2017年4月1日
- 血統 父:ディープインパクト 母:ロードクロサイト(母父:Unbridled’s Song)
- 戦績 5戦5勝 主な勝ち鞍:20日本ダービー(G1)
- 近親馬 バーンフライ、アナスタシオ
- 馬主 前田晋二
- 調教師 矢作芳人 (栗東)
なんと言っても無敗のダービー馬ですし、言うことは何もないでしょう。
栗東CWでの1週前追い切りではステイフーリッシュ(5歳OP)を難なく3馬身突き放し、手綱をとった福永騎手も「トモが春と全然違う」「いい夏を過ごせた証拠」と大絶賛していますね(^^;
無敗の3冠馬への期待がかかる菊花賞へ向け、万全の態勢で始動戦を迎えると言っても良いのではないでしょうか?
ヴェルトライゼンデ(牡3)
- 生年月日 2017年2月8日
- 血統 父:ドリームジャーニー 母:マンデラ(母父:Acatenango)
- 戦績 6戦2勝 主な勝ち鞍:19萩S(L)
- 近親馬 ワールドプレミア、ワールドエース
- 馬主 サンデーレーシング
- 調教師 池江泰寿 (栗東)
ダービー3着以外では、2歳時のホープフルS(G1)、スプリングS(G2)で2着の実績もあります。ダービー後に右後脚外側の副管骨の骨折で休養、更に2週間前に熱発もあったようですが、一週前追い切りでは特に影響もなく、順調に来ているようですね。
不安があるとすればその面だと思いますが、春は爪の状態も良くなかったという情報もあるようですが、復帰戦に要注目です。
ディープボンド(牡3)
- 生年月日 2017年2月18日
- 血統 父:キズナ 母:ゼフィランサス(母父:キングヘイロー)
- 戦績 7戦2勝 主な勝ち鞍:20京都新聞杯(G2)
- 近親馬 ダンケシェーン、タイセイアヴァンセ
- 馬主 前田晋二
- 調教師 大久保龍 (栗東)
皐月賞(G1)では10着と良いところがなかったですが、次走の20京都新聞杯に勝利し、続くダービーでは8番人気ながら5着と健闘しました。
一週前追い切りでも、騎乗した和田騎手が「息も余裕があるし、動きも良かった。休み明けだけど良い、脚力がついて力強い。」とコメントをしていて、良い状態で出走してきそうですね。
また、馬主の前田晋二さんはディープボンドとコントレイルとの2頭出しですね。どちらも賞金的には菊花賞へは行けると思いますが、どんなレースになるか楽しみですね。
グランデマーレ(牡3)
- 生年月日 2017年2月7日
- 血統 父:ロードカナロア 母:グランデアモーレ(母父:ネオユニヴァース)
- 戦績 2戦2勝 主な勝ち鞍:19葉牡丹賞(1勝クラス)
- 近親馬 グランデフィオーレ
- 馬主 キャロットファーム
- 調教師 藤岡健一 (栗東)
もう1頭怖い存在だなと思っているので挙げておきます。
まだ底を見せていませんし、葉牡丹賞もレコード勝ち。ただ、9か月の骨折休養明けということもあるので、実戦に行ってどうかでしょうが、一週前追い切りでは良い動きだったようです。
藤岡騎手も「以前よりも馬がしっかりしている」とコメントしているだけに、注意が必要ですね。
パンサラッサ(牡3)
- 生年月日 2017年3月1日
- 血統 父:ロードカナロア 母:ミスペンバリー(母父:モンジュー)
- 戦績 9戦2勝 主な勝ち鞍:3歳以上1勝クラス ※20ラジオNIKKEI賞(G3)2着
- 近親馬 ディメンシオン、エタンダール
- 馬主 広尾レース
- 調教師 矢作芳人 (栗東)
前走のラジオNIKKEI賞で2着はあるものの、勝ち鞍は1勝クラスと実績面では劣ります。
しかし、レースを使いながら経験を積み、前走の走りは春先と比べても成長を感じさせるものでしたし、今回も自分のレースが出来れば面白い存在だと思います。
2歳時のG1ホープフルSの時は同厩のコントレイルに並ぶ間もなく交わされてしまったので、今回はどこまで近づけるか楽しみです(^^♪
あとは毎回言われる馬場が渋れば更に楽しみが・・・(^^;
2020神戸新聞杯(G2)パンサラッサの一週前追い切りは?
今回のレースを目標に放牧先から帰厩した際に、「精神面でも大人になりつつある」「前回送り出した時より動きが良く、体調も良さそう」と良い評価を頂いています。
矢作先生も「調教や経験を積んでくる中で、春に比べて段々と馬が出来てきた感じもある」と仰って頂いており、楽しみをもってレースが迎えられそうです。
20.09.17 | 坂井瑠 | 栗東坂
良 1回
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52.8-37.8-24.2-12.1 一杯に追う
タウゼントシェーン(二歳1勝)一杯を0.8秒追走0.3秒先着
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20.09.11 | 助 手 | 栗東坂
稍 1回
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52.7-38.8-24.9-12.6 末一杯追う |
一週前の追い切りを見ても、タイムもそれなりに出ていて、しっかりと相手に先着していますし、調子の良さが伺えますね(^^♪
2020神戸新聞杯(G2)パンサラッサ菊花賞目指して再び挑戦!まとめ
クレッシェンドラヴとレースは違えど、共に重賞に出走するパンサラッサについても見てきました。
三冠レースの最後の一冠の菊花賞への切符をかけた一戦。騎手は6戦一緒に戦ってきた主戦の坂井瑠星騎手です。坂井騎手とのコンビでは未勝利戦の1勝のみ。
2勝目と前走の重賞で2着は別の騎手ですが、ここでしっかりと菊花賞への切符を手にし、このコンビで菊花賞への参戦を決めてもらいたいと思います。
まずは、無事に出走が決まることと、今週の追い切りを楽しみに待ちたいと思います。
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。