2022年2月27日(日)の中山競馬で行われた中山記念(G2)は、2番人気のパンサラッサ(牡5)が見事に逃げ切って重賞2勝目を挙げました!
前走の有馬記念(G1)は、強敵揃いの中でも自分の戦法に徹したものの、距離も長く13着と惨敗していただけに、適距離に戻った今回は人気にもなっていました。
春の大目標は、大阪杯(G1)となっているので、それに向けて良いスタートを切ることができましたね!
では、結果を含め、レースを振り返ってみたいと思います!
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パンサラッサのレースぶり
今回のレースを振り返ってみます。

出典:netkeiba.com
スタートを出ると、鞍上の吉田豊騎手は迷わず先手を奪います。
前半から飛ばして行きますが、すぐ後ろをトーラスジェミニ、ワールドリバイバルが付いていきますが、縦長の展開に。
1000mを57秒.6のハイペースで通過すると、後ろにいた2頭も離れ、じわじわと差を広げていきます。
4コーナーを回っても後方からの追い上げもなく、5,6馬身ほどのセーフティーリードで坂を駆け上がると、最後まで脚色衰えずに2馬身半差で見事に逃げ切りました。
今後は、大阪杯に向けての調整となりますが、間に1戦挟むのか、直行するのか注目ですね!
ちなみに、1986年以降の中山記念で逃げ切った馬たちはご覧の通り。
【#中山記念】
1986年以降逃げ切り勝ち馬
1991 ユキノサンライズ
1998 サイレンススズカ
2003 ローエングリン
2006 バランスオブゲーム
2007 ローエングリン
2022 パンサラッサ←new!https://t.co/ZjsDjTSLvM— netkeiba (@netkeiba) February 27, 2022
この中には、あのサイレンススズカの名前がありますが、その域に届くような名馬へと成長してくれたら嬉しいですね。
ツイッターでアンカツさんがこんなTweetを挙げていました。
ダイアトニック。前走も1400mならって競馬してたからね。ベスト距離で馬もようなってたけど、康誠が10Rで馬場を読んでた。迷わずのイン狙いでらしい勝利やった。パンサラッサは2000mまでならちょっとしたもん。あのペースで行ってまた3角でスパートしたもんな。カラテは自分の競馬に徹した分の②着。
— 安藤勝己(アンカツ) (@andokatsumi) February 27, 2022
「2000mまでならちょっとしたもん」と言われていますね。
大阪杯は2000mですから楽しみですね!
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パンサラッサ陣営のコメント
広尾サラブレッド倶楽部の公式HPで更新された陣営のコメントを見ていきます。
吉田豊騎手のコメント
何とかハナを切ろうと好スタートから思い切って出して行く形。1~2コーナーでペースを落とすこともできましたが、後続に脚を使わせようと思い、あとはこの馬のペースで逃げました。最後もリードがあったので、これなら大丈夫だろうと。本当に強かったですし、頑張ってくれました。昨秋に乗った時よりも今回の方が返し馬もしっかりしていましたし、ゲート内でも大人しく、精神的にも成長しているのだなと感じました。今日みたいに自分の競馬ができると強い馬。これからもこういう競馬で、もっと強い馬に勝てるようになって欲しいですね
吉田豊騎手のコメントにもある「強かった」というコメント。
パンサラッサが本当に成長しているんだなと実感できますね!
今後も自分の競馬に徹すれば、そう簡単にはバテないだろうし、強い相手にも通用するようになってもらいたいです。
矢作調教師のコメント
逃げることは決めていましたし、自信もありました。とは言え、今日はパンサラッサの能力の高さに感謝です。本当にありがとうございました。レース後もすぐに息が入り、まだ少し余裕があったようですからね。本当に強くなりました
矢作調教師も「自身があった」「本当に強くなった」とコメントされているのは、出資者としては嬉しいですね!
また、矢作調教師と厩務員さんとのこんなエピソードが・・・
調教師はコントレイルの種牡馬展示会に行った後、エクリプス賞の授賞式に出席するためにアメリカに行っているんですけど、「やっちゃん、中山記念勝っといてね」と言われたので、「任せといてください」と答えました。
出典:netkeiba.com
このコメントを見る限り、本当に矢作調教師は自信があったということが伝わってきますね!
矢作厩舎には活躍馬が多数いますが、今後もその中の1頭として活躍を期待したいです。
【追記】
矢作調教師も「道悪が得意で母系もヨーロッパ血統。そんな馬がこれだけの速い馬場で勝てたのは本当にうれしい。次はドバイ(3月26日、ターフ=メイダン競馬場・芝9ハロンが第1希望)か大阪杯(4月3日、阪神芝内2000メートル)が視野に入ってくる」
出典:東スポ競馬
矢作調教師からは、「ドバイ」の声も・・・
今回勝ったことで、選択肢が広がったということですね!
クラブのコメント
福島記念優勝時と同様、前半1000mの通過が57秒台という破格のラップを刻んでの逃げ。中山の坂も苦にすることなく最後まで力強く走りきり、2馬身半差をつけての重賞2勝目となりました。なお、このあとは、「上がりの様子をしっかりと確認し、さらなる大きな目標に向けて進んでいきましょう」と厩舎陣営。令和を彩る“稀代の逃げ馬”として圧倒的な個性を放ち始めた本馬には感謝の言葉しかありません。
福島記念を逃げ切った際は、「令和のツインターボ」と称されました。
今回の逃げ切りで、そのツインターボやサイレントハンター、さらにサイレンススズカなど個性的な逃げ馬たちとこれまで以上に比べられる存在へとなっていきそうですね!
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パンサラッサのプロフィール
最後にパンサラッサのプロフィールを紹介しておきます。

出典:広尾サラブレッド倶楽部
- 生年月日 2017年3月1日
- 毛色 鹿毛
- 生産 新ひだか町
- 血統 父:ロードカナロア 母:ミスペンバリー(母父:Montjeu)
- 馬名由来 父名からの連想で“かつての地球に存在した唯一の海”
- 戦績 19戦5勝 主な勝ち鞍:22´中山記念(GⅡ)、21´福島記念(GⅢ)、21´オクトーバーS(L)
- 近親馬 ディメンシオン、エタンダール、アシタカ
- 調教師 矢作芳人(栗東)
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まとめ
今回は、パンサラッサの中山記念の結果とレースを振り返りや陣営のコメントを見てきました。
福島記念での重賞初制覇に続き、重賞2勝目を挙げた訳ですが、春の大目標は大阪杯(G1)と言われています。
有馬記念は13着と惨敗しましたが、大阪杯は2000mとなりますし、パンサラッサにとっては、許容範囲となりそうですので、楽しみですね!
G1の舞台でも、臆することなくパンサラッサらしい走り再び見せてくれることを願っています!
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。