【広尾サラブレッド俱楽部出資馬近況㉞】
2021年4月17日(土)中山4R 障害未勝利(ダ2880m)に五十嵐雄祐騎手で4枠5番で出走。
グランソヴァールが中山競馬場で障害デビューをしました。平地では3勝クラスですが、ここ最近は歯がゆい結果が続いていたこともあって、トモの強化や気分転換を兼ねて障害練習を行っていました。
障害の飛越に関しては、センスもあり、それほど時間も掛からずにトレセンへ帰厩。帰厩後2週間で障害試験にも合格し、今回のレースへ。
そして、初障害戦でもあり、スタートで後手を踏むなど、少しちぐはぐなレースとなりましたが、結果は4着。まずまずのデビュー戦となりました。
グランソヴァール 障害未勝利戦のレースぶりと評価
【レース内容】
スタートは、ゲート内で煩かったためか、出遅れてしまい後方からの競馬。最初の障害を無難にこなし、そのままの位置取りで進んでいきます。
鞍上の五十嵐騎手が少し外目に出しながら、2つ目の竹柵障害へ。ここも無難にこなし、その後の水濠障害、生垣障害もミスなく飛越し、2週目に入ります。
2週目に入ってから、最初の障害とバンケットをクリアーすると、徐々に位置を上げていき、先行勢を見ながら、外を回って竹柵障害へ。竹柵障害の飛越時に、ちょっと斜めになっていたので着地後は外に膨れますが、大きなミスはなく、最後の障害へと向かっていきます。
そして、最後の生垣障害を飛越し、4、5番手の位置で4コーナーから直線へ。直線では前を捕まえにいきますが、差し切るまでの余裕はなく、結局4着でのゴールとなりました。
【レース結果】
【専門誌の評価】競馬ブックsmart
◇五十嵐騎手のコメント(一部抜粋)
初障害で気にする場面があったが、次は慣れると思うので期待できそう。
◇次走へのメモ(一部抜粋)
後方を追走したが、飛越には安定感があった。直線もジリジリと伸びている。多少コースロスがあったが、早々にメドが立った。
それにしても、終始外を走らされていたのは、痛かったですね(^^;それで、結構脚を使わされてしまった感じがありました。
飛越に関しても大きなミスはなかったものの、やはり初障害で他の馬と一緒でしたから、普段と違って慎重に飛んでいたようです。それでも、中山の障害コースでこれだけやれたので、次走以降は期待が出来ると思います。まずはしっかりとケアをしてもらって、次走に備えてもらいたいですね。
グランソヴァール 障害未勝利戦 陣営のコメント
レース後の陣営のコメントです。
五十嵐雄騎手のコメント
「ゲート内で落ち着きを欠き、スタート直前になって潜るような格好に。初めての実戦ということもあって、道中も少し慎重に飛んでいる様子でした。それでも手応えを感じるレースにはなりましたし、この先、期待できるのではないでしょうか」
障害初戦となった今回ですが、スタートで出遅れたのは痛かったですね。飛越に関しても、「少し慎重に飛んでいる様子」とありますので、五十嵐騎手も無理はさせず、実戦でどれだけやれるかを見ることも含め、後方の位置から徐々に上げていく形を取ったのでしょうか。まぁ、あくまでも推測ですが(^^;
でも、初戦でこれだけやれたので、次走以降はスタートが決まれば、積極的に前からのレースをするかもしれませんし、「期待できる」と評価してくれていますので、楽しみにしたいと思います。
尾関調教師のコメント
「馬体的に仕上がっていましたし、落ち着きつつ気合いも乗っていました。ただ、この馬にしては今日はゲートが良くなかったですね。いつもと違う位置からのスタートだったこともあるのでしょうか、後ろからになってしまう形。それに(障害の)練習を重ねていたとは言え、普段と競馬場とではまた異なる分、馬もやや慎重な飛越になってしまったみたいです。途中から上がって行き、ラストまで止まっているわけではないものの、最後の直線では同じ脚色になってしまいました」
尾関調教師が言うように、馬体的にはパドックを見ていても、状態が良さそうで仕上がっているように見えましたね。
しかし、ゲートで煩くなってしまったのは、久々の分でしょうか。次走、出遅れることなく出てくれたら、慣れも見込めますし、勝ち負けを期待できるかもしれませんね。
クラブのコメント
出負けして後方から外々を回らされる苦しい形。初障害ではさすがに分が悪く、今回は入着までとなりましたが、「障害馬としてレースのカタチにはなっていました」(師)し、まずは無事に初戦を終えることができました。なお、このあとは、「上がりの様子を見ながら今後を考えていきましょう」と調教師。引き続き大事に使っていけば、「自ずと勝ち上がりが見えてくる」(五十嵐騎手)ものと思われます。
さすがに出遅れてしまうと障害初戦でもありましたから、コメントにあるように分が悪くなってしまいますね。試験ではスムーズに走れていても、実戦と試験では雰囲気も違いますし、その中で出遅れたからといって、急かしてしまっては危険も伴いますからね。
ただ、後半はしっかりと押し上げて、上位まで来ましたし、次走は使った上積みもあると思うので、どれだけやれるか楽しみですね(^^♪
グランソヴァール 障害未勝利戦の結果と評価 まとめ
初障害戦となった今回ですが、試験での時計も優秀で、飛越も上々の評価を受け、初戦でありながら、3番人気の支持を集めていました。結果的には出遅れてしまい、さらに終始外を回されていたことで、最後は前を捕らえることが出来ずに4着。
障害試験では、「スピードが落ちずに飛越が出来る」との評価をされていたので、中京や新潟の障害向きかもしれませんが、今回の中山の障害戦で適性は見せられたんじゃないかなと思います。
鞍上の五十嵐騎手も、初戦とあって無理はしないレース運びをしたようにも見えるので、次走以降は「勝ち」を狙った競馬も見せてくれそうです。
障害馬としては、まだ5歳と若いので、まずは1勝を挙げてオープン入りをし、その後は経験を積んで、障害重賞制覇を狙っていって欲しいと思います。
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。