《更新日12/1~12/28》
- 【トレセン在厩馬】:キングエルメス
- 【牧場在厩馬】:パンサラッサ、プライムライン、バスラットレオン、アリシアン、テラステラ、ランドオブラヴ(※3歳馬は一度でもトレセンに入厩した馬のみ記載)
年内の更新がなかなか出来なかったので、ここで各馬の1年を簡単に見ていきながら昨年の12月分を一気に更新していきます!
振り返ってみると、2022年度は2月のパンサラッサの中山記念制覇から始まり、3月のドバイターフの同着優勝、バスラットレオンのゴドルフィンマイル優勝と、前半から充実した一口馬主ライフとなりました。
また、地方から中央競馬に復帰したプライムラインも3勝クラス(準オープン)まで出世してくれて、今年も楽しみな競馬が続きそうです。
これも各馬それぞれに携わって頂いた全ての関係者の方々のおかげですし、感謝したいと思います。
2023年もどうぞ宜しくお願い致します。
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広尾サラブレッド倶楽部出資馬近況(トレセン在厩馬編)
トレセン在厩馬の近況を見ていきます。
キングエルメス(牡4)
【プロフィール】
血統 :父ロードカナロア×母ステラリード(母父:スペシャルウィーク)
生産 :新ひだか産
所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
栗東トレセン在厩。12月24日(土)阪神11R 阪神カップ(GⅡ・芝1400m)に出馬投票しましたが、非抽選により除外となりました。
「週半の段階で除外対象でしたので、追い切りは行わず、Cウッドで普通キャンターの調整としました。前走時などと比較をしても、いい意味で変わりはなく、状態自体は良さそうですよ。このあとは年明け1月5日(木)中京11R 京都金杯(GⅢ・芝1600m)や1月7日(土)中山11R ニューイヤーS(L・芝1600m)に特別登録を行っていく予定。おそらく京都金杯も除外になるかと思われますので、ニューイヤーSあたりを本線として調整を重ねていこうかと考えます」(矢作調教師)
栗東トレセン在厩。昨日、Cウッドにて追い切られています。
「併せ馬で長めから終い11秒台。前走を使ってガラリ一変とまではいかないものの、昨日の動きも悪くなかったですし、それなりの上積みが見込める状態にはあると思っています。次走は来週12月24日(土)阪神11R 阪神カップ(GⅡ・芝1400m)、鞍上はデヴィッド・イーガン騎手を予定しています。レースに限りがあるため、厩舎としては多頭数出しになりそうですが、本馬にも頑張って欲しいですね」(矢作調教師)
栗東トレセン在厩。今週からコース入りを再開しています。
「さすがに中1週の競馬はどうかということで、今週のリゲルSへの特別登録は行わずにゆっくりと調整中。今朝はCウッドにて普通キャンターを乗っており、前走後は特に引っ掛かるようなところもなく、順調に回復が進んでいますよ。次の目標は12月24日(土)阪神11R 阪神カップ(GⅡ・芝1400m)。そこに合わせて、じっくりと仕上げていく予定です」(荒木助手)
栗東トレセン在厩。まずはレース後の様子見が行われています。
「出走後、日数が経過するにつれて疲れも取れてきましたので、昨日から角馬場で軽めを乗り始めています。跨ってみても特に問題はなさそうですからね。12月10日(土)阪神11R リゲルS(L・芝1600m)または、12月24日(土)阪神11R 阪神カップ(GⅡ・芝1400m)あたりを次走の候補にして、今後の状態も見ながら判断していこうかと思っています」(矢作調教師)
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広尾サラブレッド倶楽部資馬近況(牧場在厩馬編)
続いて、牧場在厩馬たちの近況を見ていきます。
パンサラッサ(牡6)
【プロフィール】
- 血統 :父ロードカナロア×母ミスペンバリー(母父:Montjeu)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
チャンピオンヒルズ在厩。本日より、コース入りを開始しています。
「まずは馬場を3000mほど軽く周回。まだもうひとつ元気が足りない感じではありますが、飼葉をしっかりと食べてくれていますからね。次走をサウジカップと仮定するとレースまで約2ヶ月。週末にはショックウェーブ放射でトモの疲労緩和を後押しし、様子を見ながら進めていければと思います。その他、脚元などにも問題はありません」(小泉厩舎長)
チャンピオンヒルズ在厩。今後の選択肢の一つとして、2月25日(土)サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場 サウジカップ(G1・ダ1800m)に予備登録を行うこととなりましたので、取り急ぎお知らせいたします。
検疫を終えて、本日午後にチャンピオンヒルズへ移動しています。
昨晩、無事に三木ホースランドパークに到着。帰国後の検疫期間に入っています。
本日午後に香港国際空港を出発。関西国際空港到着後は三木ホースランドパークに移動し、19日(月)にチャンピオンヒルズへ放牧に出る予定となっています。
「レース後特有の状態を示していたぐらいで心配には及びませんし、翌日以降も歩様などに問題はありません。今回の遠征では結果を残すことができず、本当に申し訳ございませんでした。また来年、様々な舞台でチャンスはあると思いますので、リベンジできるように頑張ります」(岡助手)
ゲートでやや後手を踏み、押して先頭に立って行きましたが、直線残り400mで脚が上がってしまい、結果10着での入線となっています。
「馬場コンディションが重かったです。差し馬向きの馬場でしたので嫌だなとは思っていました。ただ、そんな次元の問題ではないですからね。スタートも言うほど遅れたわけではないですし、現時点で明確な敗因は見当たらず、1コーナーでもっと出て行けなかった理由が定かではありません。やれることはやって今日のレースを迎えましたが、少々気分屋なところがあるということでしょうか・・・。それにしても勝ち馬は強かったです」(矢作調教師)
◆1コーナーで先手を奪ったものの、終始、地元香港の馬に競り掛けられる苦しい形。スタミナを要する馬場も影響したのでしょう。後続にリードを広げる得意の大逃げとはいかず、パンサラッサの走りを観ることができませんでした。なお、「厩舎に戻ってきてからの歩様にも問題はありません」と岡助手。「上がりに異常がなければ、また次、その次とあります」(師)ので、まずは無事に帰国できるよう、引き続きしっかりと管理にあたってもらいます。(HTC)
12月11日(日)香港・シャティン8R 香港カップ(G1・芝2000m)に吉田豊騎手にて出走予定。
「昨日の時計は6F76.6-4F47.7-2F22.4。前走時よりも状態は上がっているように感じます。本日の枠順抽選会で8番ゲートに。内目に越したことはなかったですが、ここなら仮に出遅れても挽回が利きますからね。内枠には日本馬がかたまっていることですし、気にすることはありません。相手関係云々よりもライバルは彼自身。ハナに行くこの馬の競馬ができるかどうかですので、あとは当日ベストの状態に持っていくことだけに集中したいと思います」(矢作調教師)
シャティン競馬場在厩。昨日はオールウェザーコースにて普通キャンターの調整、本日芝コースにて単走で追い切られています。
「競馬をイメージして6ハロンから比較的速いペースで飛ばし、ラストは気合いをつけました。全体の時計はかなり速かったのではないでしょうか。これで良い負荷をかけることができましたね。馬自身はとても機嫌が良さそうですし、動きにも大変満足しています」(矢作調教師)
きのう19時頃に関西国際空港を出発し、23時頃に香港国際空港に到着。日付をまたいでシャティン競馬場入りしています。
「火曜日に国内最終追いを消化。前走時よりもトモの感じや動きは良かったですし、昨朝に最終の動物検疫検査を済ませ、14時半頃にトレセンを出発。海外輸送も慣れたもので、無事に現地に到着しています。明日より乗り出し、状態に応じて日曜日に15-15をやってから、来週水曜日に追い切って12月11日(日)香港・シャティン 香港カップ(G1・芝2000m)に向かえればと考えています。順調にレースを迎えられるよう、慎重にしっかりと進めていきます」(矢作調教師)
パンサラッサの昨年は、大きく飛躍した1年となりました。
2月の中山記念で重賞2勝目を挙げると、次走は海外競馬のドバイターフ。そこで前年の優勝馬ロードノースと同着優勝で初G1制覇。
そして、宝塚記念8着、札幌記念で2着と好走し、天皇賞秋へ。
その天皇賞秋で大逃げで場内を沸かせ、2着と好走したパンサラッサですが、その後12月の香港Cへと出走しました。
調子も天皇賞の時以上とコメントもあり、再び大逃げを見ることができるかと楽しみにしていましたが、残念ながらパンサラッサらしい走りが見られずに10着と惨敗。
敗因についてはレース後に「現時点で明確な敗因は見当たらない」「少々気分屋なところがあるということでしょうか」と矢作調教師のコメントもあり、関係者の方々も敗因についてははっきりとした理由は分からないようですね。
また、次走については、ダート戦を選択。しかも、サウジカップ(G1)とのことで、再び海外競馬へと向かうことになるかもしれません。
ただ、招待レースとなるので、まだ確定したわけではありませんが、その結果次第では、連覇を目指しているドバイターフではなく、ドバイワールドカップも視野に入っていると聞きますし、夢が広がりますね♪
プライムライン(牡6)
【プロフィール】
- 血統 :父ハーツクライ×母バートラムガーデン(母父:サクラバクシンオー)
- 生産 :門別産
- 所属厩舎:田中克典 厩舎(栗東)
23日(金)にチャンピオンヒルズへ放牧に出ています。
栗東トレセン在厩。今週末にチャンピオンヒルズへ放牧に出る予定となっています。
「3走続いた後ですので、さすがにそれなりの疲れは感じられますが、どこを取って大きなダメージはありません。夏場の姿を考えれば、この秋は本当によく頑張ってくれたなぁと感心しているところです。このまま軽い運動だけで放牧に出し、まずはひと休み。今後の馬の状態と相談しながら調整していけたらと思っています」(田中克調教師)
スタートを決めて前半は好位5番手を追走しましたが、直線で進路が塞がり、ブレーキを踏んで後退。結果10着での入線となっています。
「ラストで前に入られてしまい、手綱を引かざるをえなくなったのが悔やまれます。ただ、このクラスに入っても前目に行けるスピードを見せてくれたのは収穫ですよね。さすがに勝負所ではやや劣勢に映る場面もありましたが、直線で進路をカットされることなくスムーズにいっていればまた違ったと思いますし、掲示板ぐらいはあったのではないでしょうか。今回は残念ながら結果が伴いませんでしたが、3戦続けてよく頑張って走ってくれたと思います」(田中克調教師)
◆スタート後のポジション取りで11番に先を越され、馬群に取り囲まれる形での追走。直線を迎えて、空いた一頭分のスペースに飛び込んで行こうとした矢先に左右から寄られてしまい急ブレーキ、まだ手応えが残っていただけに残念な結果となりました。なお、「連戦で目に見えない疲れもあるかと思いますので、このあとはいったん放牧を挟んでリフレッシュ。再調整を図り、来年また巻き返したい」(師)と考えます。(HTC)
12月18日(日)阪神12R 御影ステークス(3勝クラス・ダ1400m)に坂井瑠星騎手にて出走予定。
「きのう坂路にて単走で追い切りました。レースを使っている分、若干の硬さは出ているものの、動きや感触に大きな変化はなく好気配を維持できていますよ。今秋続けての3戦目となりますし、今回は昇級初戦の準オープン。そう簡単ではないのかもしれませんが、これまで大事に大事に調教を積んできていますからね。ここも頑張りを見せてほしいところです」(田中克調教師)
栗東トレセン在厩。先週末より坂路入りを再開、15-15前後を上限として調整されています。
「若干の硬さはありますが、以前からそういうところのある馬ですからね。坂路で乗っている中でだいぶほぐれてきていますし、何より馬が活気を失っていない様子。この感じであれば、続戦に向けて進めていっても問題はないでしょう。来週12月18日(日)阪神12R 御影ステークス(3勝クラス・ダ1400m)を予定しています」(田中克調教師)
栗東トレセン在厩。まずはレース後の様子見が行われています。
「昨日から軽く跨っていますが、やはり歩様が硬く感じられますね。動かしていくことでほぐれることもありますので、すぐには放牧に出さず、問題がないようであれば週末くらいから坂路に入れるなどして、引き続き様子を窺っていければと考えます。12月18日(日)阪神12R 御影ステークス(3勝クラス・ダ1400m)への続戦が可能かどうか、焦らず慎重に判断していきたいところです」(田中克調教師)
プライムラインの昨年は、地方競馬から中央競馬へと復帰し、準オープンまで出世してくれたこともあり、本当に頑張ってくれた1年だったかと思います。
前走の競馬は残念な結果となってしまいましたが、今年はオープン目指して頑張ってもらいたいですね!
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バスラットレオン(牡5)
【プロフィール】
- 血統 :父キズナ×母バスラットアマル(母父:New Approach)
- 生産 :浦河産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
本日、チャンピオンヒルズへ放牧に出ています。
まずまずのスタートから、前半は3~4番手の内を追走。直線を迎えて前が開くと同時に脚を伸ばしましたが、結果4着での入線となっています。
「2列目をリズム良く走ることができ、直線でもしっかりとした脚を使ってくれました。1400mの距離でも、いい内容で走れたと思います」(川田騎手)
「残念ながら勝つことはできませんでしたが、1400mでも折り合いがつきましたし、馬群の中でも問題なく、しっかりと走ることができました。そういう意味では、収穫のあるレースだったと思います」(矢作調教師)
◆絶好のスタートとはいかずに外から先手を奪われ、本来の積極的なレース運びをさせてもらえませんでしたが、それでも最後は馬群を割って脚を伸ばし、上位争いを形成。今後の距離や戦法に幅が広がる、収穫の大きい一戦となりました。なお、このあとは、「一両日中にもいったんチャンピオンヒルズへ。放牧先での回復状況とも相談しながら、来年のスケジュールを考えていく」(師)予定になっています。(HTC)
12月24日(土)阪神11R 阪神カップ(GⅡ・芝1400m)に川田将雅騎手にて出走予定。
「きのう坂路で併せ馬。52秒台の終い12秒3、これでも引っ張りきりで上がってきましたので、馬は走る気満々ですね。『硬さもそれほど気にならず柔軟性があり、動きも感触も良かった』(荒木助手)ようですし、状態は上々と言えるでしょう。初めての1400mですが、スピードがある馬ですし、特に心配はしていません。展開によるところもありますが、レースで気分よく先手を奪えれば。あとはジョッキーがどんな競馬をしてくれるかだと思います」(矢作調教師)
栗東トレセン在厩。昨日、坂路にて単走で追い切られています。
「まだ帰厩したばかりですが、昨日は52秒台とそこそこやりました。予定通りの時計でしたし、内容も悪くなく、順調にきていますよ。兵庫ゴールドトロフィーは回避予定馬が出走に転じ、結局順番が回ってきませんので、来週しっかりと追い切って、12月24日(土)阪神11R 阪神カップ(GⅡ・芝1400m)に向かうこととしました。鞍上は川田将雅騎手を予定。キングエルメスと複数頭出しになってしまいますが、どちらにも頑張って欲しいところです」(矢作調教師)
10日(土)に栗東トレセンへ帰厩。昨日より、坂路入りを開始しています。
チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースにて軽いキャンター2000m、坂路にてハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
「今朝、坂路にて半マイル56秒程度。申し分のない手応えで駆け上がっていきました。厩舎陣営によれば、『今週の土曜日にもトレセンのほうへ。兵庫ゴールドトロフィーの回避馬など登録他馬の動向も見つつ、次走を定めていきたい』とのことでした。いずれにせよ、良い状態で送り出すことができそうです」(小泉厩舎長)
チャンピオンヒルズ在厩。まずは12月21日(水)園田 兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ・ダ1400m)に登録、現時点で補欠の一番手となっています。
バスラットレオンの昨年は、京都金杯からまさかのドバイへ。
しかも、ゴドルフィンマイルとのことでダート戦を選択しての出走となりました。
それがピタリと嵌り、逃げて優勝!
その後も海外競馬を2戦(芝のレース)使いますが、4着と7着。さらに、日本での復帰戦は、ダート戦の武蔵野Sで、結果は3着。
そして、昨年末の競馬は、再び芝のレースの阪神カップ(4着)と芝・ダート問わずに活躍を見せてくれました。
一時の不振から完全に立ち直ってくれていますね!上手く立て直してくれた関係者の方々には感謝しかありません。
今年はどんなレース選択となるのか、楽しみですね!
アリシアン(牝4)
【プロフィール】
- 血統 :父エピファネイア×母ベネディーレ(母父:クロフネ)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:加藤征弘 厩舎(美浦)
リバティホースナヴィゲイト在厩。おもに周回コースにてハロン17~20秒ペースのキャンター2400mを乗られています。
「トレッドミルを併用しながらの調整。まだ運動前の力みやテンションの高さが残る状況ではありますが、調教に影響が及ぶほどではなく、徐々に落ち着きを取り戻しつつある様子です。夏場に比べると代謝が少し落ちている感じでしょうか。ただ、脚元などは安定しており、動きもいい意味で変わりありません」(佐久間代表)
リバティホースナヴィゲイト在厩。引き続き、おもに周回コースにてハロン18~20秒ペースのキャンター2400mを乗られています。
「少しずつ運動時のテンションに落ち着きが出て、安定してきていますね。見た目の体や雰囲気に大きな変化はありませんが、馬体の張りや皮膚感といった点では良化の余地がある様子。先週も触れましたが、このあたりは季節的なものもあるのでしょう。引き続き経過を窺いながら、目下は馬がリラックスした状態で走れるように仕向けていければと思います」(佐久間代表)
リバティホースナヴィゲイト在厩。現在は、おもに周回コースにてハロン18~20秒ペースのキャンター2400mを消化しています。
「飼葉を完食してくれており、身体と体調はだいぶ回復してきました。ただ、良い頃に比べてまだ硬さが残っているところを見ますと、冬場はあまり得意な方ではないのかもしれません。現状、運動時のテンションも高めですが、こちらは日に日に落ち着いてきています」(佐久間代表)
アリシアンは、一昨年12月に未勝利戦を勝ち上って以降は、1勝クラスで善戦を繰り返していますね。
惜しいレースもあり、1勝クラスは時間の問題かなと思っていたのですが、なかなか勝ちきれません。
今年は1勝クラスを突破して、上のクラスでの活躍を見せてもらいたいですね!
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テラステラ(牡3)
【プロフィール】
- 血統 :父モーリス×母ステラリード(母父:スペシャルウィーク)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:矢作芳人 厩舎(栗東)
レース後は島上牧場へ放牧に出ています。
スタートを決めて、すかさず2番手。直線残り200mを切って先頭に立つと、ゴール前で迫る人気馬たちを振り切っての特別勝ち。見事に2連勝となりました。
「2着馬が強いことは分かっていて、勝つにはこれしかないと思っていました。最後まで諦めずに走ってくれましたし、うまくいきましたね。馬もフィジカル、メンタル両面で力をつけています。これからさらに成長してくれれば、本当に楽しみです」(坂井騎手)
「前に行く馬は分かっていましたからね。その直後につける競馬を指示しました。断然の1番人気馬が良いポジションにいましたので、そこだけ何とか凌いでほしいと。その思いがテラステラに伝わりました。強い相手に勝つのは力がないとできない芸当。距離はこれくらいがいいところでしょうか。ありがとうございました」(矢作調教師)
◆ピタリと2番手につけることができ、直線で満を持して先頭へ。最後は1番人気馬の追撃をクビ差凌ぎ切り、連勝でオープン入りとなりました。なお、このあとは、「きょう島上牧場へ移動し、週明けにもチャンピオンヒルズへ。次走については馬の様子を見ながら考えていきましょう」と調教師。内容、走破時計ともに悪くなく、実戦を重ねるごとに成長が窺えるのは大きな収穫。これで来年が一段と楽しみになってきます。(HTC)
12月24日(土)阪神9R 万両賞(1勝クラス・芝1400m)に坂井瑠星騎手にて出走予定。
「きのう坂路にて単走で追い切りました。中1週で競馬に向かいますので、調整程度にサラッと。それでも終いは12秒台前半で動けていますからね。本馬の場合はテンションだけが気掛かりですが、現状イレ込んでおらず、それでいて大人しすぎるわけでもなく、見ている感じでは大丈夫のように思います。勝ち馬同士の競馬にはなりますが、前走のようなレースをしてくれれば楽しみです」(矢作調教師)
栗東トレセン在厩。まずはレース後の様子見が行われています。
「昨日から角馬場で乗り出しました。前走後も変にテンションが上がりすぎることなく、大人しくしてくれていますよ。連闘になる中京2歳Sへの投票は見送り、来週12月24日(土)阪神9R 万両賞(1勝クラス・芝1400m)へ。この時期ですから1勝クラスでも強い馬が相手になるケースもありますが、実戦を重ねている中で良い意味での変化を見せてくれていますからね。前走が良い内容でしたし、血統的にも競馬に向かえばしっかりとスイッチが入ってくれるはず。対応してくれてもおかしくないと思っています」(矢作調教師)
差なくゲートを飛び出し、前半は好位3番手を追走。直線残り200mを切って勢いよく先頭に立つと、難なくリードを広げて先頭ゴール。待望の初勝利を収めています。
「強かったですね。スムーズな競馬ができましたし、折り合いも良く、いい内容でした。いいタイミングで乗せてもらえました。ありがとうございました」(鮫島克駿騎手)
「今日のテンションは前走よりも高めでしたが、きょうだいの中では良い方ですし、いい方向に出てくれたと思います。それにレースを使っていく中で時計、内容ともに良くなっていますからね。週明けのフィジカル的なところ、そしてテンションなど馬の状態を確認し問題がないようであれば、年内もう一走したいとも考えています」(荒木助手)
◆前走で坂井瑠星騎手が競馬を教えてくれたこと、さらには逃げ馬が速めの流れを作ってくれたこともあり、抜け出してからは楽に後続を突き放す好内容。デビュー4戦目で嬉しい初勝利となりました。なお、このあとは、「あくまでも状態を見ながらですが、12月17日(土)中京9R 中京2歳ステークス(オープン・芝1200m)への連闘策、または中1週で12月24日(土)阪神9R 万両賞(1勝クラス・芝1400m)への続戦も視野に入れていく」(厩舎陣営)予定となっています。(HTC)
12月10日(土)阪神7R 2歳未勝利(芝1200m)に鮫島克駿騎手にて出走予定。
「日曜日より坂路入りしており、きのう54秒台でサーッと。変わりなく順調にきていますよ。前走を使ってガスが抜けたのか過度にテンションが上がることもなく、今は落ち着いている様子です。この血統ですから、これが良い方向に出るかどうかがひとつのカギ。上積みとして作用してくれれば、やれるのではと思っています」(荒木助手)
栗東トレセン在厩。まずはレース後の様子見が行われています。
「昨日までは運動のみ。今朝より軽く跨っています。競馬の後ですから多少の疲れはありますが、特に大きな問題はなさそうですので、続戦の方向でさらに様子を窺っていきたいですね。以前は元気が良すぎるぐらいでしたが、今現在はおとなしくしている感じです。仮に中1週で行くのであれば、来週12月10日(土)阪神7R 2歳未勝利(芝1200m)へ。本馬の状態を見ながら、中2週での競馬も視野に入れて進めていく予定です」(矢作調教師)
テラステラは、デビュー戦3着→未勝利戦7着→未勝利戦3着と善戦はするものの、牧場でも「まだ馬体が幼く、兄たちに比べると成長過程がゆっくりといった印象」と言われていましたので、晩成かなと思っていました。
しかし、昨年12月に初勝利をあげると、中2週で臨んだ万両賞で連勝を飾りオープン入り。
走るたびに成長を見せてくれましたし、今年はどんな競馬を見せてくれるのか楽しみですね!
ランドオブラヴ(牝3)
【プロフィール】
- 血統 :父ミッキーアイル×母ルックオブラヴ(母父:キングズベスト)
- 生産 :新ひだか産
- 所属厩舎:蛯名正義 厩舎(美浦)
松風馬事センター在厩。ウォーキングマシン調整に加え、昨日よりロンジングを開始しています。
「短期間で440kgまで体が増えたのは好材料ですね。馬は前回までに教えたことを覚えてくれているようですし、ひとまず馬体や脚元、テンションなどに問題はありません。これからは少しずつ動かしながら馬体重の増減を確認。このまま減るようなことがなければ、前回の『調教4:成長促進6』ほどの管理から、『調教6:成長促進4』ぐらいにシフトしていこうかとも考えています」(後藤場長)
昨日、松風馬事センターへ放牧に出ています。
「到着時の馬体重が428kg。『レースを使った分の疲れはあるものの、ひとまず大きな問題はない』(調教師)とのことですが、まだレースから日が浅く、馬がピリピリしており、全体的にやや硬さもあるように感じられますからね。もう少し落ち着くのを待って、状態把握に努めていきたいと考えます。目下はウォーキングマシン運動のみ。まずは馬体の回復に専念します」(後藤場長)
まずまずのスタートから前半は掛かりながら2番手のポジションも、直線を迎えて息切れしてしまい後退。結果15着での入線となっています。
「『ガツンとハミを取ってしまった。今日はそれに尽きます』と松岡騎手。引っ掛かってオーバーペース気味に一息で走り、最後は止まってしまいました。前回はまだ競馬を分かっていないぶんもあったのですが、2度目のレースで力んでしまう形。稽古では馬の後ろに入れるなどして落ち着いて走れていたものの、ゲートを出て横の馬に触れたこともあって実戦で気持ちが高ぶってしまい、イメージするような競馬とはいきませんでした。距離自体は短めでいいと考えますが、タメて終いに脚を使わせる競馬ができればと思っています。今日は本当に申し訳ございませんでした」(蛯名正調教師)
◆「体が増えて(+14kg)、馬は良くなっていました」が、パドックでは二人曳きになった後もチャカチャカ。レースでも引っ掛かってハイペースを刻みながら逃げ馬に絡んでいく形となってしまい、ラストはまったく抵抗できませんでした。なお、このあとは、「タイムオーバーですし、いったん放牧へ。こんな馬ではないはずですから、ハミを制御力のあるものに替えるなど考えつつ改めて立て直しを図り、結果につなげていきたい」(師)と思います。(HTC)
12月11日(日)中山2R 2歳未勝利(芝1200m)に松岡正海騎手にて出走予定。
「昨日の坂路は重たい馬場でしたが、よく動いてくれましたね。折り合いもついて、ひと脚を使ってくれるようになっています。馬格がある方ではないものの、ひと追いしてガラッと変わってくれた印象。順調にきていますし、馬の雰囲気もイイですから、やはり今週末のレースに向かいたいと思います」(蛯名正調教師)
美浦トレセン在厩。昨日、坂路にて追い切られています。
「馬なりで余力がありました。当初よりも折り合いがついて息遣いも良く、状態も良好ですので、予定を早めて12月11日(日)中山2R 2歳未勝利(芝1200m)に使おうかと思っています。馬体重は435kg前後をキープ。あまり大きな馬でもありませんので、そこまで攻め込まずにサッと使ってあげた方が良いでしょう。鞍上は前回で控える競馬を教えてもらっている松岡正海騎手を予定。現状1600mよりは1200mの方が良いのではないかと考えます」(蛯名正調教師)
ランドオブラヴは、6月の東京競馬でデビューとなりました。
スピードタイプと言われていたので初戦から楽しみでしたが、レースでは最後に若さを見せたり、2戦目も気性面が災いしてか、かかってしまいレースになりませんでしたね。
今年はまずは勝ち上がりを目標に頑張ってもらいたいと思います。
※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。