【フィルメーザ】〈訃報〉悲しすぎる結末に・・・安楽死処分

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広尾サラブレッド倶楽部
20.10.31 東京1R 未勝利

【広尾サラブレッド倶楽部出資馬近況⑬】

訃報が飛び込んできました。

何気なく広尾のHPを覗いてみたら【フィルメーザ|突然の訃報につきまして】との文字が目に入ってきました。

何事かと思って見るとまさかの安楽死処分・・・



【フィルメーザ】プロフィール

20.10.31 東京1R 未勝利

  • 生年月日 2018年4月9日
  • 毛色   鹿毛
  • 生産   日高産
  • 血統   父:タートルボウル 母:コスモライセンス(母父:アグネスタキオン)
  • 戦績   2戦0勝 新馬戦7着
  • 近親馬  ルタンブル(半兄)
  • 調教師  小手川準(美浦)

新馬戦ではスタートがひと息で、道中は最後方を追走していましたが、徐々に差を広げられてしまい、最下位7着でのゴールでした。

二戦目は、スタートで大きく出遅れてしまい、新馬戦の結果がよぎりました(^^;

しかしながら3コーナーから徐々に馬群に取り付くと、直線で上がり3位の脚で勝ち馬とは1.3秒差の8着でゴール。

【フィルメーザ】東京1R2歳未勝利(牝)ダ1600結果
本日、東京1R2歳未勝利・牝(ダ1600m)に出走したフィルメーザ(牝2)でしたが、8着でした。鞍上は内田騎手。前走のデビュー戦がレースに参加できず大差負けでしたが、今回はきちんとレースに参加できていましたし、競馬にもなっていました(^^♪...

徐々に競馬に慣れていけば、楽しみだなと思っていたところでした。



【フィルメーザ】訃報に関するコメント

詳しく見ていきたいと思います。

クラブのコメント

今週より騎乗運動に移行していましたが、今朝、馬場にて放馬してしまい、厩舎に設置してあるトレッドミルに衝突。左後肢の繋ぎに裂傷を負ったことから、美浦トレセン診療所に緊急搬送されました。なお、各検査の結果、傷が深くにまで及んでおり、靭帯および屈腱の損傷と繋ぎ部分の骨折を確認。延命処置はかえって馬に可哀想ではないかとの獣医師の進言に基づき、やむなく安楽死の措置がとられましたのでご報告いたします。あまりにも突然の出来事に現実として受け入れられない状況ではありますが、今はただただ本馬の冥福を祈りあげるばかりです。なお、出資会員の皆様には、諸手続きが完了し次第、オフィシャルサイト等にて詳細をご案内いたしますので、今しばらくお待ち願います。

引用元:広尾サラブレッド倶楽部

先週の更新では、レントゲン検査の結果でも経過が良好とのコメントもあり、次のステップへと移行できてホッとしていたところでした。

まさか、馬場で放馬してトレッドミルに衝突してしまうとは。

その際に裂傷を負い、傷も深く、さらに靭帯および屈腱の損傷と繋ぎ部分の骨折までもしていたとのことで、フィルメーザも痛くて辛かったでしょうね・・・

こんなに辛い近況報告は、個人的には二度目。

一度目はキャロットのインペリアルマーチでした。

地方へと転厩し、漸く復活勝利を上げて、再び重賞へと挑戦しようとしていた矢先のことでした。この時のクラブの報告を見た時は、元々思い入れのある馬でしたし、厩務員さんの辛さが凄く伝わってきて、胸が張り裂けそうになるくらい悲しかった記憶があります。

こんな経験はもうしたくないと思っていたんですが、フィルメーザで再びとは辛いですね・・・

小手川調教師のコメント

獣医師によれば、『競走能力喪失』との診断。何とか繁殖牝馬として残してあげたいところでしたが、『出血が激しいですし、仮に縫合手術や治療を進めていった場合であっても蹄葉炎になってしまう可能性が極めて高く、これ以上は馬に対して更なる苦痛と無理を強いる形になってしまう』との見解から、不運にもこのような残念な事態となってしまいました。まずは皆様に深くお詫び申し上げます。おそらくは馬がパニックに陥り、トレッドミルに挟まってさらに気が動転してしまったのだと思われます。今日こちらは風が強かったものですから、敏感な面が出てしまい、馬が驚いてしまうようなところもあったのかもしれません。急な悲しいお知らせとなってしまい、本当に申し訳ございませんでした

引用元:広尾サラブレッド倶楽部

傷が深いとありましたが、出血も酷かったんですね。

なんとか小手川調教師も繁殖とし残してあげられないかと考えて下さいましたが、治療を進めても「蹄葉炎」になる可能性が高いとの診断。

本当に残念でなりません。

【蹄葉炎】

馬の蹄の内部は血管が発達しているが、体重が重いこと、心臓から遠い体の末端に位置することなどから心臓のポンプ作用をもってしても血液が充分に行きとどかない。これを補っているのが蹄機(歩行の際、蹄の負重免重が繰り返され、一種のポンプとして動き、血行を促進する)であるが、肢に故障を発症し、動けずに他の肢で長時間負重し続けると、蹄の内部の血液循環が阻害され、蹄の内部に炎症が起こり激しい疼痛を発する。これが蹄葉炎である。馬は体重が重いため、病勢の進行を止めることは難しく、重症にいたると予後不良となることが多い。

引用元:JRA

フィルメーザは普段の調教でそれほど煩くしたり、落ち着かないといった様子もなかったですよね。

これまでの舎飼いでの様子も

馬房内でジッとしてくれているのは助かる

日々の馬房内での生活、制限した飼葉の量にもよく我慢してくれていると思う

というようなコメントがあったように、しっかりと対応できていました。

しかしながら、馬という動物は非常に憶病で、敏感だと聞きます。

レースでも鳩やカラスといった鳥に反応したり、芝・ダートの境目でさえ気にする馬もいます。

厩舎でもバイクのエンジン音に敏感に反応する馬もいると聞きますし、今回は「風」が強かったこともあって、何かに敏感に反応してパニックとなってしまったとありますから、誰のせいでもなく仕方がないところですね。

【フィルメーザ】訃報まとめ

今回の突然の訃報は本当に残念ですし、悲しいですね。

順調に骨折した箇所も回復をしてきていただけに悔やまれます。

春の復帰を心待ちにもしていましたが、叶わない夢となってしまいました。

昨年、フィルメーザのお母さんが亡くなった話も聞きましたが、今頃はお母さんと一緒に駆け回っていますかね。

フィルメーザ号のご冥福をお祈り申し上げます。

※出資馬画像、コメントはクラブホームページ(広尾サラブレッド倶楽部)より許可をいただき掲載しています。

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